官能小説『アテナちゃんとにじよめちゃんの出られない部屋』
ふと気づくと2人は、窓がなく、殺風景で、適度に空調の効いた部屋の中にいた。そして2人はピーンと来たのである。
「にじよめ先輩……これって……」
「あ~これ間違いね~な~」
セックスしないと出られない部屋だ。間違いない。もうそういう雰囲気がビンビン伝わってくるのだ。
「じゃあ、するか~」
「しませんよ! だいたいわたし達2人とも女じゃないですか。女同士ではセックスできないんですよ!」
「そういうものかな~」
「セックスにしろアナルセックスにしろ、セックスというからには、ちんぽが必要なんですよ! ないじゃないですか!」
「ん~? あるぞ~そういうの」
「えっ」
「いや~にじよめちゃんは、ふたなりさんなんでな~」
「マジですか」
「ほら」
そう言ってにじよめちゃんは、かぼちゃみたいなスカートを捲り上げる。よく見ると、にじよめちゃんのSDボディには、そこそこのサイズのそれっぽい物がぶら下がっていた。
「確かにちんぽありますね」
「これで問題は解決だな~」
「いや解決してないですよ! それわたしが犯される流れじゃないですか! 嫌ですよ」
「そ~はいってもな~、出られないものはなあ~」
「だいたいわたしも生えてますし」
「そんなことないだろ~」
「あるんですよ!」
アテナちゃんもスカートを捲り上げると、そこにはすごくデカイちんぽがそそりたっていたのだ。
「あ~お前は、ある派か~」
「確かに先輩のはタマないっすね」
「ん~、じゃあアテナちゃんも、ふたなりさんなのか~?」
「いやわたしのはそういう感じでもなくて、ヴァギナはついてないんですよ」
アテナちゃんのそのあたりには、玉袋がぶら下がっているだけである。
「ん~? じゃあ男の娘だったのか~?」
「それはわかんないんですけどね~なんか気付いたらそっちはなくなってて。まあいいかと思って病院とかには行ってないんですけど」
「行った方がいいんじゃねえかな~」
「それはともかく、わかったでしょう。私もこんな状態なんで、セックスは無理なんですよ」
「そうか~? 後ろの穴があるんだし、そこにいれればいいだけだろ~」
「いやですよ! だいたいアナルセックスしたってこの部屋からは出られないんですよ! そういう風に作ったんですから」
「この部屋作ったのお前か~」
「言ってませんでしたっけ?」
「言ってないな~、それは大事なやつだな~」
「縁もゆかりもないイケメン2人を押し込もうと思って作った部屋に、まさか自分が閉じ込められてしまうとは。くー、アテナちゃん一生の不覚です」
「ゆがんだ趣味してるな~ あれ~? それだとイケメン2人は部屋から出られないんじゃねえかな~」
「そりゃあ出られませんよ。外に出るためにアナルで致してしまった2人、それでも出口が開かなかった時の2人、そーいう時のイケメンの表情を見たいんですから」
「ゆがんだ趣味してるな~」
「まあとにかくですね、わたしの肛門に挿入しても無意味なんですって」
「じゃあ、にじよめちゃんがされる方なのか~しょうがないな~」
「いやいやいや。なんでそうなるんですか。先輩で童貞捨てるとか嫌すぎるでしょ」
「別に嫌じゃないだろ~」
「嫌ですよ! このちんぽはイケメンを掘るために作ったんですから、最大限妥協したとしても巨乳のお姉さんじゃないとダメです。勃起しません。させません」
「ギンギンにおったてていうセリフじゃないな~」
「してませんよ。これはあれですから、疲れた時になるやつですから」
「だいたい、こうなったお前のせいだろ~誠意見せろよ~」
「わたしのせいじゃないですよ! わたしは部屋作っただけじゃないですか。部屋を悪用する人が悪いんであって、部屋を作った人は何も悪くないんですよ!」
「悪用する以外に使いみちのない部屋だろ~」
「せめて先輩じゃなくてイケメンと一緒にならこんなことには……」
「それでも結局出られないだろ~」
「こうやって話しててもらちがあかないですね。わたしちょっとウンコしたくなったんで、トイレいってきます」
そしてアテナちゃんは部屋のドアを開け、トイレに向かったのだ。
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