whisp 2018/11/29 22:38

「ふかみちゃんと一年中!!」ミニボイスドラマ台本! 『一番好きな香り』のご紹介です!(進行豹

こんばんわです!
進行豹です!


「ふかみちゃんと一年中!!」
http://vigorball.com/project/s/project_id/31


本日はふたたび!
「あなたが主役のミニボイスドラマ」でいただきましたリクエストに応じましての、
書き下ろしミニボイスドラマ台本! まるっと公開させていただきます!!

今回のシチュエーションリクエストは、
「わたくしの脳みそをどうひっくり返してもおそらくでてこないであろう」
こちらとなります!!


///

お出掛けの際、女装して現れるプレイヤー。その姿に私より可愛いと賞賛を贈るふかみ。
ふかみには絶対に敵わないと返され照れるが、そんな貴方となら自分が行かない女の子らしいお店でも恥ずかしくないと冗談めかす。

///


つきあってる男性が女装してデートにあらわれたら、ふかみちゃんはどんな反応を見せるのか――

まったく考えたこともなかっただけに、ふかみちゃんへの理解! 深めるきっかけをいただけたリクエストであったかと存じます!


と、いうことで書き上げました台本がこちらとなります!!




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『ふかみちゃんと一年中!! XXXXXのためのミニボイスドラマ 「一番好きな香り」』
2018/11/29 進行豹

;セリフは全てふかみ

「つーいたっと。
あ……XXXXX、まだ来てないや」

「約束の15分前……ちょっとだけ、早かったかな。
けど、うふふっ。楽しみすぎだもん。おでかけデート!」

「今日は、どこに連れてってもらるのかな?
XXXXX、いっつも楽しいところつれてってくれるし
――あ、ううん」

「逆だよね、うん。
だって、わたしの趣味とちょっとずれてるとこなときでも
――えへへっ、XXXXXと一緒だから――って、あ!」

「やだ、XXXXXってば。
来てたんなら声かけてくれればいいのに。
もー、ちょっとだけ意地悪。ですぅ」

「え? あははっ、そんなの、気づくに決まってます、です。
XXXXXがどんな格好してたって、
もしかして、変装とかしてたって、絶対にわたし、気づきます、です」

「ただ……まさか、女の人の服……ええと――女装?
してくるとは思ってなかったから……
それで少しだけ、気づくのが遅れちゃっただけで」

「うんっ! 似合ってる。すっごく。
似合ってなかったら、逆に一瞬で気づいてると思うし。
ほんとに……ふわ……すごく……似合ってて…………」

「………………綺麗。かっこいい。
わたしよりずっとかわいいし――美人さん」

「え!? 『ふかみには絶対かなわない』って、
そんなの、かないまくってるから!
XXXXX、普段からすっごくかわいいしかっこいいのに、
その上、女の子の格好までされちゃと……」

「はうぅ~……女子力、高すぎだ。ですぅ。
かわいさと綺麗さとかっこよさ、ぜぇんぶ混じってるんだもん」

「女の子、って感じ全開なのに――
あ、ほら! いまみたいな、照れたみたいな笑顔とか、
すごく大人っぽいし、おねーさんっぽい」

「……いいなぁ、うらやましい。
XXXXXくらい素敵だったら、
どんなに女の子っぽいお店にだって、入れちゃうんだろうなぁ」

「え? あ……うん。
だって、ほら――わたし――ええと」

「XXXXXがわたしを好きっていってくれたから。
恋人になってくれたから。
わたしを……信じさせてくれたから」

「だから、ちょっとはかわいいのかもって……うん。
そこは、そこだけは、自信、少しずつ持てるようになってきたけど――」

「だけど、やっぱり、綺麗さとかおねーさんっぽさ、全然ないし。
川下りのお仕事で筋肉つきまくりだし、髪の毛とかも日焼けしてるし」

「凪ちゃんと一緒に、女の子らしいお店とかいかないし
……凪ちゃんの他に、一緒にお買い物いくようなお友達もいないし」

「だから――その。
……『女の子らしいお店』って……
わたし、なんだか敷居高くて、いったことなくて――
え!?」

「あ……うん。うん!
XXXXXとなら、敷居高くない。です。
どんなに素敵なお店にだって、
XXXXXに連れていってもらえるなら……
わたし、全然恥ずかしくない!」

「わ――うん。えへへっ。ありがとう。です。
それじゃ、それじゃね? XXXXX、わたし――
香水! 香水のお店、いってみたい!!」

;SE ドアベル

「わ……お店の中がもう、素敵な香り……
スッキリしてて、なのに甘くて――
ん……(すんすん)――ちょっと、大人っぽい香り」

「ここ、XXXXXはよく来る――です?
XXXXXもはじめて。
だけど?――あ、話題のお店なんだぁ」

「『オーダーメイドで、香りを作れる』。
わぁ、すごい! かっこいい~
自分だけの匂いって――うん、本当におねえさんな感じ」

「お値段は……あ、このくらいなら、大丈夫。
わたしもちゃあんとお仕事してるし――え?」

「あ……ありがとう、です。XXXXX。
だけど、わたし、今日のこの香水は……うん。
自分のお金で、つくりたい、です」

「だって今日……その、えへへっ、デートして。
それで、こんなに素敵なお店につれてきてもらえただけで――もう、プレゼントたくさんたくさんもらってるから」

「だから、香水までなんて、悪い気がするし――
それに――えと……。
あのね? XXXXX、耳、貸して?」

;耳打ち
「香水をプレゼントしてもらうより、
香水をつけたわたしを、次のデートに誘ってもらえる方が……
ずっと、ずうっと嬉しいです。から」

;通常
「あ――えへへっ! わぁい、ありがとうございます!
じゃ、次のデートを楽しみに、わたし、素敵な香りをオーダーできるように、がんばっちゃいますね?」

「ん……っと?
あ、このシートに希望の香りとか、
それがわからないければ、こんなイメージって、
書いていけばいいんだ」

「好きな香り……好きな香りは、X――じゃ、なくて――
それは絶対無理だから……んと――あ、舟の香り!」

「『舟の香りってどんなの』って――
それは、木の匂いに決まってます。です」

「クマ川くだりは、もう十年以上新造船ってつくってないから……XXXXXは嗅いだことなくて、残念だけど……」

「ええとね? 新造船って、ものすごくぷぅんって、
さわやかな、包まれるみたいな木の香りがするんです」

「……わたしが産まれたときに、船大工さんがお祝いに、ちっちゃな、飾り物のお船をつくってくれたんです。宝船。
あ! そうそう! うふふっ。
わたしのお部屋の、お人形ケースにしまってある、あのお船」

「『幸せをたくさんふかみに運んできてくれる船だ』
『怖いものや嫌なことを、遠くに運んで捨ててきてくれる船だ』って。
ちっちゃいころから、きかされていて……わたし、ずっと信じてて」

「遠足とか旅行とか、素敵なことがあってほしい前の晩に。
すっごくイヤなことがあって、忘れちゃいたい悲しい夜に。
わたし、ケースから宝船出して、枕元にそっと浮かべて……そうして、眠ったんです。ずっと、ずうっと」

「今はもう、さすがに香り、全然しなくなっちゃったけど――
ちっちゃなころのわたしは、その香りに。
宝船の、ひのきの香りにつつまれて、まもられて育ってたから――」

「だから、ひのきの香り。
わたし、二番目に安心できるって思います、です」

「え? 『一番は違うの』って――
そんなの、違うに決まってるじゃないですかぁ」

「一番は、だってもちろん。
あなたの――XXXXXの香り……ううん、匂い、です」

「XXXXXの匂いに包まれてたら、もう宝船うかべなくても――たくさんたくさん幸せになれるし」

「イヤなこととかあっても、まるで半分、XXXXXがもってってくれてるみたいに……気持ち、楽になれるから」

「でも――香水でXXXXXの匂い、つくれないって思うし。
もしつくれても……えへへっ!
偽物なんかにたよらなくっても、本物を、わたし、いつでもつけてもらえちゃうでしょ?」

「だからやっぱり香水は――うん!
ヒノキの香りをベースに、作ってもらってみます! です!」

「それでね? XXXXX。香水つけてデートして。
一日おわって、ヒノキの香りが飛んじゃったなら、そのあとは――」

「大好きな匂い。XXXXXの匂い。
わたしに――うふふっ。
たくさんたくさん、たーっぷりつけ直してくださいね?」


;おしまい


///


いかがでしょうか!?

これこのように、普段まったく考えないような切り口での作劇執筆にも、
もちろん大喜びで全力で取り組ませていただきます!!


ご支援ご検討くださっている方がいらっしゃいましたら、
どうぞ、検討材料の一つにお加えいただけましたら幸いです!

よろしくおねがいいたします!!

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