ペンタスラスト 2019/05/24 18:31

『インピュアドリーム』裏話

改めまして『インピュアドリーム』をご購入頂いたみなさま、有料プランに入って頂いたみなさま、改めましてまことにありがとうございます。
感想も好意的なものばかりで有難く、励みになります。

今回は『インピュアドリーム』の開発裏話を「こんなことを考えながらゲームを作ってたよ~」と、散文的に綴っていこうかと思います。
飛ばし飛ばしにでも読んでやってください。
また、話題の性質上、ゲーム本編のエンディングまでのネタバレが含まれますのでご了承ください。

ちなみに、追加コンテンツ第1段はスケジュール通り、5月中にリリース出来そうです。第2段の作業も前倒しで進めていこうと思います。

ゲームを作ろうと思った理由

まず、差分が多い作品が作りたかったと前から思っていまして、CG集ですと、差分を増やした分だけ全体枚数がどんどん増え、「褐色眼鏡差分」など複合するものまでやり始めたら枚数は膨大になる一方です。
最近はDLショップのオンライン上で読むことがほとんどかと思いますが、もしダウンロードしようものなら、並みのゲーム作品より容量が多くなることもよくあります。
ゲーム形式であれば、レイヤーを重ねる要領で差分が増やせますし、要素の組み合わせもしやすい所が面白いなと思いました。
そして何よりも、作者がゲーム大好きというものあります。

睡眠○にした理由

差分を多くしたい…とはいえ、無制限に作るわけにもいかず、増やしたくない差分もあります。
まず表情、起きていると目がよく動きますし、目の色差分も考えないといけません。
次に姿勢、手足が動くと衣服など様々な部位に干渉してきます。
睡眠○であればエッチし始めから終わりまで同じ姿勢でも不自然ではありませんし、目は閉じたままでOKです。
そして一番影響があるのはテキストです。起きている状態ならば相手は喋ります。セリフパターンはかなり多くしないと「この女子とはさっきもセックスしたな…」と感じやすくなってしまいます。
もちろん、作者が睡眠○ネタが好きなのも、大きな理由のひとつです。


余談ですが、ホクロ差分が無いのにも理由があります。
例えば、何度か乳首の横にホクロがある子を見つけたら、多少顔つきや髪型が変わろうと「乳首にホクロがある子」というパーソナル情報が強すぎて、同じ人物感が出てしまうのでホクロ系はボツになりました…。
また、フェラやパイズリなど本番以外の行為も、顔つき差分や胸サイズ差分などなど、用意しなければいけない差分の数が多いことが見込まれ、最終的に本番中出し孕ませ性癖な作者の判断で、ボツになりました…。申し訳ありません。
しかし、追加コンテンツ第2段には少しだけそういったものも…。少しだけ…。

■ボツになった体位たち■


RPGツクールでは下段にテキストが入り、イラストスペースは横長のレイアウトになります。
テキストを消す機能があるとはいえ、常に顔・乳首・結合部が見えている構図にはこだわりました。
睡眠○として表現が難しい騎乗位や、胸サイズ差分と干渉してしまう寝バックなどの体位は天使側に回しました。

初期プロットから学園モノへ

当初は街全体を舞台にしたゲームを想定していました。
学生だけでなく、働くお姉さんや人妻など、様々なコスチューム候補を挙げたメモが残っています。
この時点ではバトルはパーティ制を想定しており、主人公が直接戦う形ではなく、睡眠○をした女性から使い魔を生み出し戦わせる、『ポ●モン』のようなものを考えていました…。
精霊や天使たちが、デフォルメされたモンスター娘風なのはその名残です。

しかし、当然この時点でボリュームがとんでもないことになる予感がひしひしとしたため、舞台を学園に限定し、対象を学生に絞ることにしました。(単に作者がJK好きなだけという説もある)
学園がテーマに決まったので、主人公とヒロインも自然と学生になり、彼らの想いが夢の世界を形作っているという大まかなストーリーもイメージ出来る段階になりました。

この変更に併せ、バトルはシンプルなソロパーティ制に変更。
さくさくゲームを進めてもらうため、決められたターン数以内に敵を倒すシステムの構想を固めました。
回復の仕様なども、マップでいちいちメニューを開いて回復アイテムや魔法を使わないで済むよう、とにかくテンポ重視で決めていきました。
バトルで大きく変わったのは機転スキルで、当初は機転に使用制限が無く、選ばれるスキルは攻略中のエリアに紐づけられる形でした。
例えば屋外では「ウォーミングアップして攻撃力アップ」といったような、地形を活かして戦う設計で考えていました。
しかしそれでは、エリアによって攻略しやすさや戦術の固定が発生してしまうので、いまのランダム形式&戦闘中に1度だけの仕様に変更しました。

ストーリー面では、学園モノでいくのが決まった時点では、保健室から徐々に登っていき、職員室のアガペイがラスボスの予定でした。
しかし、ゲームボリュームの物足りなさを感じたのと、7体分の貞天使のエッチシーンのネタ出しに苦しんでいたので、テンペランスの裏切りとアガペイとの統合のアイデアを思いつきました。
ラストダンジョンあたりのストーリーが、ややとってつけたように感じたかもしれません…。
しかし、ただ「アガペイを倒して終わり」よりは面白くなったので、やってよかったかなと思います。
貞天使たちにも、ただのボスで終わらないキャラ付けをしてあげれらました。

タイトル案

タイトルは『インピュアドリーム 悪夢の種付け』となりましたが、候補はいろいろありました。
なお、インピュア[impure]は、不純、汚れた、混ざったなどの意味がありますが、特に「混ざる」というワードは物語のテーマとして頻繁に登場しました。

  • タイトル候補
    • 睡姦ナイトメア(かなりシンプルな案)
    • ヴァーチューハンター(貞節を狩る者、virtueが伝わりづらいのでボツ)
    • ジョシコー・ナイトメア(女子校が舞台なので)
    • 夢魔と仮面の男(シンプルなサブタイトル案)

ちなみに、ヒロイン美弥の名前は「美夜」「美夢」「小夜」などの候補がありました。
主人公のデフォルトネームがアキラなのは、目覚めようとしている者なので明るいイメージでつけました。あと作者が『彼■島』が好きだからです。

キャラクターデザイン変遷

開発中に大きく変わったのは主人公をサポートするサブキャラクターの悪魔たちでした。
当初からミリパとドーリスは、人間を魅了出来ずデザイアが稼げない悪魔という設定で、あまりかわいくない見た目をしており、Hシーンも無い予定でした。
ミリパは商人ではなく、武器職人。口調は今と同じく「っす」を語尾につけます。
ドーリスは、最初はウルスという名のクマムシの悪魔で、見た目どころか名前や性格すら違っていました。
ウルスはラブドール職人で、食堂のおばちゃんのようなさばさばしてる性格だったと思います…。

■ デザインが全く違っていた悪魔たち ■


立ち絵やマップチップも作られていたがボツになった。

味方サイドのキャラを、わざと醜くすることもないなと思い直し、2人ともエッチシーンが作れそうなくらいには、個性的で可愛い感じにリニューアルされました。


お気づきかもしれませんが、悪魔も天使たちもモチーフとなっている動物がいます。

コシュマはバク、[cauchemar]はフランス語で「悪夢」の意味です。
ミリパはムカデ、フランス語でムカデの[mille-pattes]からとっています。
ドーリスはウミウシ、ウミウシの分類[Doris族]からとられています。

睡眠○を邪魔する天使、彼女たちは七つの大罪と裏表の存在と位置づけました。したがって、大罪に対応した動物にコスプレをプラスしたデザインになっています。

怠惰=牛+ナース
嫉妬=蛇+ゴスロリ

といった感じです。
名前は、猫ならcat→キャサリンなどのように動物の名前からもじっています。

貞天使たちは、天使たちより階級が上に見える動物と、ファンタジーのジョブを足して作りました。

正義 ライオン+戦士
忍耐 魚+忍者

といった感じですね。
2案あるうちから迷ったのがホープです。
ホープは鳥+吟遊詩人なのですが、イケイケなロックバンドのボーカルか、キャピキャピしたアイドルかで迷いました。
結果的にアイドルになり、敵幹部の中でも、とぼけた面白いキャラクターになったかなと思います。

貞天使たちの名前はひねりもなくそのままです。
「枢要徳」からとられています。


こんなところで以上です、長文にお付き合い頂きありがとうございました!

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