Valhalla Freq Echo の使い方

"Valhalla Freq Echo" のススメ

最近のデジタルディレイは、音楽をメインに置いています。
ディレイの拍数も、早見表を使う事なくテンポ合わせができるようになっていますし、フィードバックの無限ループもしないように設計されているものがほとんどです。

しかし逆に言えば、私のように狂った音響を作りたいタイプの人間には、四角四面な音しか出ないという不満点もありました。

そこで見つけたのが "Valhalla Freq Echo"。
これは昔のテープ/アナログエコーのようなサイケデリックな音響を作ることができます

今回はその "Valhalla Freq Echo" の使い方を紹介したいと思います。
これはフリーのVSTです。公式サイトはこちらとなります。

普通のディレイと変わりない部分

まず普通のディレイと変わりのない部分を、サラッとご紹介します。


Mix
原音とエフェクト音の混ぜ具合。左に絞り切ると原音のみ、右に絞り切るとエフェクト音のみ。

Low Cut
出力の低音域をどの程度カットするか。

High Cut
出力の高音域をどの程度カットするか。

Delay Sync:
上記のディレイにおいて、2つのモードを選択できる。
msの値で指定する「Free」と、DAWのテンポに合わせて拍子で指定する方法。

Delay

さて、ここからが "Valhalla Freq Echo" の特殊な部分になります。


以下、使用音声(あさぎいろ 『汎用ボイス素材 vol.2』より)

原音発音から何秒で音が帰ってくるか。音の遅延タイムの設定場所。
特筆すべきは、Freeに設定しておきDelayツマミを上げ下げすると、テープエコー、アナログエコー独特の「ギュイイィィ」というチューニングのズレ感を発生させることができること。

超時空要塞マクロスのゼントラーディの声は、恐らくこのエフェクトを使っています

Feedback



ディレイにディレイをかけてループをかける、その割合。70%くらいまでは音は減衰。
しかしそれを超えると無限ループ状態になり、いわゆるハウリングを起こします。
ここが普通のデジタルディレイと違うところ。

DAWで音楽を作っている人にとって無限ループは厄介の種なので、フィードバックがハウらないように、一線を超えるライン以上指定できないようになっています。
しかし音響効果的には、この機能は外せないところです

Shift



この製品のキモ。
この値を上げていくと、ディレイ音の周波数が上がる。フィードバックをかけると、1回フィードバックする度に周波数が倍々で加算されていく。
440Hzに設定すると、おおよそ1オクターブずつ上がって行くもよう。

Output Mode:


monoとstereoを選択。stereoにすると、左右出力より効果の違う音が出力されます。

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