琥梟週報 第5号 『 ドット絵講座SP-線画起こし編 』
お世話になります、AMBER OWL主催のRMです。
先週号では不幸にもネタ切れに追突してしまいましたが、今週もなんとか無事に書き上げることができました。
これもひとえに、記事への「いいね」やご支援・フォロー、あるいはTwitterでの反応により活力をくださった皆様のお陰様でございます。
改めて御礼申し上げます。
今回は「 第5号 『 ドット絵講座SP-線画起こし編 』 」ということで、先週号の週報に掲載したドット絵の作成手順を、備忘録の意味も込めて書いていこうかと思います。
全4週分予定、今週号では線画を起こすあたりまでを書いてみます。
「ドット絵講座」と銘打っているということは、
コツとかの詳細な解説はあるんですよね? -ないです。
ソフトの使い方の説明も? -ないです。
「こんな手順があるんだなあ」と、そんなところでご覧いただければと思います。
というわけで、今週号も開始でございます。
それでは今週の内容がコチラです。
今週の目次
- お知らせ
- お題箱設置
- ラスト・ストライク販売中 - 作業週報
- 絵の練習・美術解剖についての学習 - ドット絵作成手順-1 『線画起こし』
お知らせ
毎度ながら、まずはお知らせからお許しくださいませ。
お題箱設置
Ci-enに書く内容のネタ切れ対策として、お題箱を設置しております。
▲お題箱はこちら
「こんなこと書いてみて!」といったリクエストや、匿名でのご意見・ご要望、
あるいはご質問などなど、是非こちらのお題箱からお寄せくださいませ。
お題箱へ頂いた内容につきましては、週報にご返信・ご対応いたします。
ラスト・ストライク販売中
拙作『ラスト・ストライク』が現在DLsite様にて販売中でございます。
ちょっとした時間に楽しめる爽快ふっ飛ばしアクションに仕上がっております。
エロもちょろっと。
無料体験版もございますので、こちらだけでも是非一度お楽しみいただければ幸いでございます。
▲DLsite作品ページへ
以上、コマーシャルでございました。
作業週報
続いて、この1週間なにをしてたのかといったお話でございます。
絵の練習・美術解剖についての学習
引き続き美術解剖学の本を読み進め、重要そうな箇所を模写したりして学習を進めてました。一週間これしかやってなかったってマジかよ。
一週間専念した割には、上半身のおおまかな骨や筋肉の配置・形状をおぼろげに把握できた程度までしか進んでないです…。
今月末までには全身分の学習を終わらせたいところですが、なかなか時間がかかりそうです。
ドット絵作成手順-1 『線画起こし』
さて、今週からはドット絵作成手順のご紹介ということで、
先週号にて掲載したドット絵の作成手順と、関連する細かいtipsなんかを書いていこうかと思います。
念の為先週号掲載分のドット絵を完成品としてコチラにも貼っておきましょう。
▲完成予定がこちら
今週は線画をペイントソフトで描いてそれをドットに落とし込むところまでの手順を書いてみます。
手順1.線画をペイントソフトで描く
ドット絵の線画やアタリを描く場合、最初からドット絵で線画をガリガリ描いたり、いつぞやご紹介したように3Dから起こしたり、あるいはペイントソフトで2値ペンを使ってサーッと描いたり、とにかく色々なアプローチが存在します。
今回は最初にSAIなどの別のペイントソフトを使って大きめの線画を描き、それを縮小してドット絵用の線画として起こしていく、といった手順で描いていました。
というわけでまずは線画を描いていきましょう。
最初は骨格をざっと描いてポーズとアタリを取ります。
**▲頭骨、胸郭、骨盤で胴体のアタリを取り、適当に腕と足を生やす。
ポーズを取る上で以下のような点に気をつけます。
▲ポーズをとらせる上での注意点
1.コントラポスト:片足に重心をかけさせて、重心に応じて腰の角度や肩の角度を変えるアレのこと。
2.パワーセンター:かっこいい感じにしたいので腰を前に出すようなポーズにします。元気なポーズにしたい場合は胸を前に出してみたり色々あるみたいです。
3.頭の水平位置:両足を結ぶ線の中心上に頭を置くと、重心が傾かずどっしりとした感じになります。
4.ひねり:今回入れ忘れてます。
ポーズが取れたらガガーっと筋肉をくっつけていきます。おっぱいはまだ付けない。
▲骨格から筋肉をつけたもの
筋肉をつけた段階でなんかバランスがおかしいことに気づくので修正します。
頭と胸のあたりが若干小さく、下半身がデカすぎましたね…。
▲バランス修正後
修正したらおっぱいを付け足したり衣服を着せたりします。
▲左がおっぱいをとりあえず乗せたもの、右がそれに衣服を着せたもの
コレを下書きとして、最終的な線画の清書をガーッと描き上げます。
この際、服を着ている状態と着ていない全裸状態とで分けて描きます。
また、清書に使うペンは縮小する倍率px以上の太さのペンを使います。
1/2のサイズに縮小する際には2px以上の太さのペンを、1/4のサイズに縮小する際には4px以上の太さのペンを使う、といった具合です。
これは、縮小する倍率以下のpx数の太さのペンで描いた場合、後述の縮小する手順の段階で線画が潰れてしまったり、飛んでしまったりする恐れがあるためです。
今回は線画を1/3に縮小するので3px以上の太さのペンで、念の為7pxの太さのペンで清書を描いてます。
▲完成した線画
これでもととなる線画が完成したので、今度はコレをドット絵エディタ(毎度おなじみのEDGE)に持ち込みます。
2.ドット絵エディタに持ち込む準備をする
さて、実際にドット絵エディタに持ち込む前にちょっとだけ準備を行います。
まずは元の線画を目的のサイズに縮小しておきます。
▲縮小したものがこちら
それとドット絵エディタ側で縮小画像を受け取るためのパレットを用意します。
EDGEにて目的のサイズで新規画像を作成し、以下のようなパレットを作っておきます。
▲真っ白から真っ黒まで4色のグラデーションをもつパレットを用意
以上でドット絵エディタに持ち込む準備は完了です。
3.ドット絵エディタに持ち込んでドット絵に打ち起こす
元の線画データをコピーしてEDGE側で貼り付ければ、パレット内の色で自動に減色され貼り付けられます。超便利。
▲貼り付け直後
これだけだとちょっとぼやけすぎていて使いにくいので、ここからさらに手打ちのドットで線画を拾っていきます。
パレットに新しい色を一色増やし、その色で線画をなぞるようにして形を拾っていきましょう。
服を着ている方は服だけの線画を拾っていきます。後々身体の上に重ねる形で合体させます。
▲パレットに線画用色を追加してその色でなぞっていく
拾い終わったら「色の選択」ツールで拾った線画のどこかをクリックして選択し…
▲「色の選択」ツールで選択
その後に選択範囲の反転を行い線画以外を消します。
▲抽出した線画だけを残す
最後に線画の色を黒に変更します。パレット上の色をいじくればキャンバス上のドットの色も勝手に変わります。
▲色の修正が楽チンなのもドット絵の利点
適当に色を流し込んでみて、問題がありそうな箇所は修正しておきましょう。
ちょっと右足の膝下が細かったのでそこを修正してます。
▲色を塗って全体の面積バランスなんかを見つつ修正
これにて線画は完成です。ここからゴリゴリと塗っていって完成を目指します。
…が、塗りについては次回以降ということで。
さてさて、今週の記事はこのあたりで。
御清覧くださいましてありがとうございました。
次週は塗りの手順について書いていこうかと思います。
そんなこんなで、また次週もどうぞよろしくおねがいします。