イーグリ設計局 2018/05/20 08:26

エロゲに物語が必要な理由

自分は東方鉄飛船BP開発を立ち上げるにあたって多くの東方エロ同人誌を読んで学習したのですが、読んでる最中にいくつかの疑念が浮かび上がってくる事がありました。
東方に限らずとも、艦これだろうとアズールレーンだろうとエロ同人誌は似たようなものだろうと思いますが、だいたいヒロインが名無しで顔もまともに描かれないような男に好き放題されて、最終的には「快楽堕ち」してその男のものになってしまう、という陰惨な展開がテンプレートになってしまっているのです。
レズものだと、そういう不幸な終わり方をする事がまずないので安心して見られます。

キャラが不幸になる前提なのはファン創作の漫画としてどうなのでしょうか?
せいぜい20ページもないような本だから、適当にズコバコしてはい、お終いというのもしょうがない事だと思うのですが、特定のプレイが描きたいにせよ、もう少し見せ方というものはあるのではないかなあ、と思います。

そういうわけで、自分が挑戦したのが長編RPGでした。
道中で、咲夜は行きずりの男に純潔を売り、レミリアは血液の代わりに兵士の精液を飲み、パチュリーはゴブリンの群れに犯され、美鈴はコロシアムでの戦いに敗北して観衆の目前で犯されます。
しかし、最後には大団円のハッピーエンドが待っています。
抜かせるところはちゃんと抜かせながら、物語は実を結ぶ。
そういうものを目指したのが東方鉄飛船BPでした。

これからのエロゲに必要なもの

2017年~2018年は同人エロRPG販売数は伸び悩んでおり、2016年以前に大きなヒットを出したサークルもDL数四桁に到達するまでにかなり四苦八苦するなど、エロRPG氷河期とも呼べるような苦しい時代がやってきています。

一方で、東方鉄飛船BPは決して大きな成果を上げてるとは言えないものの、先日ついに累計販売本数500本に到達し、事実上の新規サークルでありながらこの氷河期に着実に足がかりを築き上げつつあります。

これまでに作者が世の中に送り出してきたものは、「文化」です。
「文化」は生活用品とは違って、飽きれば誰にも手にとってもらえなくなってしまいます。
刺激は同じものを何度も受ければまったく刺激として感じられなくなってしまいます。
同じ「刺激」に飽き飽きしてきた市場は、とうとう閉塞感に苛まれ、購買意欲を喪失してしまったのです。
しかし、こういった現象は歴史上においてどの時代でも、どんな分野でも起こった事であり、真新しいもの、または古すぎてかえって斬新なものが状況を打開してきました。
つまり、これからの時代においては、今ままで無視されてきたものが再評価される機会が到来しつつあるということです。

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