プレイヤーは劇場の観客から役者へ、そして台本家に
近年台頭してきたサンドボックス
「サンドボックス」と呼ばれるゲームジャンルをご存知でしょうか?
従来型のゲーム同様に、制作サイドから一定のノルマが与えられる場合もあるものの、基本的には何でもかんでもプレイヤーに自由に遊ばせるというスタイルのゲームであり、メジャーなタイトルではMinecraft、マイナーなタイトルではBesiegeやScrap Mechanicなどがあります。
古い時代のゲームには基本的に一本道のストーリーや対戦における勝敗に重きをおいたゲームデザインでしたが、これらサンドボックスはストーリーはオマケ程度、勝敗はあってないようなもの、物語を進める事や、対戦に勝つというご褒美のためにプレイするゲームではなく、何かを作っている過程を楽しむゲームとなっています。
同人エロゲの売れ筋にも変化が現れてきた
そんな洋ゲーの話なんて同人エロゲの話に関係ないじゃないか、と思われるかもしれませんが、ここ数年の同人エロゲにおいては、体感的にかなり売れ筋に変化が現れてきました。
そもそも、同人エロゲにおいてエロRPGが主流になったのは、ノベルゲームでは出来なかったヒロインキャラクターの着せ替えなど自らヒロインに作用できるようになったこと、スラム街を歩いたり番兵にちょっかいを出したりなどヒロインをハプニングに巻き込ませる事が可能になったこと、RPGゆえに「テキストを読む」という受動的な行動のウェートが低いことなど、これまでの劇場で演劇を眺めているだけだったのが、自らそこのアクターを動かす事ができるようになったので、多くのエロゲプレイヤーの関心がそちらにシフトしていったためでしょう。
ところが、プレイヤーは劇場の中で動き回ってるだけでは満足できなくなりました。
究極のエロゲーはエロシーンさえもクリエイトできる
作者が思うメチャシコなシチュというものは、必ずしもプレイヤーとは一致しません。
それはヒロインや竿役の容姿や属性、状況やプレイだけではなく、そのシチュをどういった角度から捉えているかといった細かい要求も絡んできます。
去年10月に発売した「Eliminator カエデさん」はTPSであり、RPGとは関係がないのですが、現状あまりできるプレイの数はさほど多くはないものの、ヒロインの自慰や排泄行為をいくつかの種類のポーズ、衣装、場所で好きな角度から眺めることができます。
最新のバージョンでは相方との百合が追加され、さらに排泄可能な場所の制限がほとんどなくなりました。
本作品はかなりの人気を博しており、将来のエロRPGもプレイヤー自身がエロシーンを作り上げられるような作品が延びるのではないかと予測しています。