広崎悠意 2019/07/13 00:28

最近のエロゲーは声の演技が濃すぎ

……って思ってます。
 いや、ひとくくりにしちゃいけないんですけどね、濃くてもゲームに合っていればいいわけですから。
 ただ、どうもエロゲでは演技濃いキャラ立てが当たり前になっているように思うので、エロゲーでも必ずしもそういう不文律みたいなのが出来上がってしまうのは、個人的に困るという事はありますね。
 何でかって言うと私自身は、ちょっとやり過ぎ感を感じてしまうし、自分の作るものには合わないと思うからです。

 例えると昔のロボットアニメとかですね。
 ガンダムとかじゃなくてスーパーロボットの時代ですよ。
 ヒーローはいつも熱くていつも全力感あって、大見え切って必殺技を叫んで、かっこいいセリフを敵にぶっつけるわけです。
 気持ちいいです。
 そういうの好きですけどね。

 エロゲの場合、燃えじゃなくて萌えですが、ちょっとそういうのに特化しすぎて演出上の普通のテンションが得られない感じもしてしまいます。

 「殴ったな!親父にも……」の台詞は目立ちますけど「ハロ、今日も元気だね……」の方がキャラを決定づけることもあるんですよね。

 そういう考えの上で「困る」というのは、サンプル音声とかではわかんないのが困ります。
 サンプルと言う性質上キャッチ―にアピろうというバイアスもあるのかもしれませんが、普通にしゃべってるときはどうなの……ってのが分からなくて困っちゃいますよね。
 そして何も言わないで台本を投げると、時として抑揚とか声色、息遣いも含めて、それが技術だと言わんばかりのあざとい感じにもなります。

 いや、人によりますよね。
 人によります。

 なので、だいたいいつも「抑えて自然な演技してください」みたいなことを付け加えないとなりません。
 ストーリーとか雰囲気を伝えて台本渡せば、それを掴んで演技していただけるという物だと思っていましたが、現実には「これはエロゲーである」って前提の方が勝ってしまうのかなと思います。
 その上で「最近のエロゲー声の演技が濃すぎ」って思うわけです。

 それが良いんじゃないかって言う層がある上で、だからってイメージ凝り固まって欲しくないなぁと思います。
 演技する人にもプレイヤーにもですね。
 まあ、プレイヤーに作品のテンションが良いと思ってもらうってのは私の責任範囲にはなります。

 もういっそ「エロゲだと思わないでください」と言った方が良いのかとも思うんですが、それはエロゲ否定だったり、エロゲを作っている自分否定だったりするので嫌だったりもします。

 そんな感じです。

 ……声優さんにお願いする時の事前のメモとしても書き留めました……。
 演技の事など知らんのにめんどくさい奴だなと思われたらまあ、それはそれで……。

この記事が良かったらチップを贈って支援しましょう!

チップを贈るにはユーザー登録が必要です。チップについてはこちら

記事のタグから探す

月別アーカイブ

限定特典から探す

記事を検索