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投稿記事

Soloプランの記事(12)

いろいろお知らせ

お仕事で音を作る人間として、首が回らない値段で売ってはならないというのがまずあって。一方で同人の緩さと熱さのおかげで生きる方向性が決まった身として、小規模開発のゲーム制作界隈にこそいい音演出が広まってほしい気持ちがあって。僕にも手伝えると思って。

みんなFFやゼルダの音楽が好き!感動した!って言うんだけど、実際使われているのはタイトルもろくに与えられないフリー素材やツール付属アセットで。完成品ゲームは2,000円で複数本売られるけど1曲300円の音楽も1発50円の素材もセール期間以外買われなくて。

値段設定とセールについては本当に僕がバカだっただけなんだけど。結局僕は無駄に肥えた耳を振り回して押し売りに成功したり失敗したりすることに終始していただけだった。買われない素材は使われないし使われない素材は作られていないのと同じ。1年半恥を晒していた。

クオリティを上げれば相応の値段にせざるを得ないし、安くするにも限界がある。あくまで人間味のある創作活動に参加する体を保つなら、僕にあの現場が求めるモノは作れない。作ってはいけない。そして僕がうっかり世に出した数種の品は陳列され続ける限り僕と僕が元気づけられた世界を蝕む。

突然ですが、今月いっぱいをもってDSKB/VGM Collectionの販売を終了し、今後ゲーム作家向け活動は請負案件のみに集中します。喜んで使ってもらえることがわかっている人に向けて作る方が全員にとっていいので。Ci-en支援者限定プロジェクトは継続するか検討中です。プラグイン開発は引き続きやりたい。

現在セール中など削除依頼ができないパックについては制限が解除され次第申請しますので、最長10月中旬まで残ります。


とまあ、こんな感じです。くらびすたが「つれないなぁ」と思うような人の殆どはこの記事自体を読んでいない(こういう話もヤラシイですが、いいねの付き具合で勘付くものなのです…)と思うので、逆にこれを読んでいろいろ考えてくれる読者さんには申し訳ない気持ちもあります。

また、同人ゲームに賑わってほしいという気持ちはずっと変わりませんし、ちゃんと予算を組んで真剣に相談に来てくださる方にはむしろこれまで以上にリソースを割き、張り切って対応させていただきます。

現在検討中の内容は

  • パック販売を終わる代わり、Ci-en上位プラン特典に各種音源を配置すること
  • かねてからの企画であるDJプラグインの開発を支援者数に応じて進めること

などです。何れにせよ、まずは頭とタスクの整理が先に必要となります。もしくらびすたと一緒にゲームの音演出を探究したいな、と思っていただける方がいらっしゃいましたら、どうか気長にお待ちください。

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DSKB Vol.3: Fire予告開始

ロイヤリティフリー効果音ライブラリ “DSKB Vol.3: Fire”
http://www.dlsite.com/home/announce/=/product_id/RJ234408.html

今回は結構なボリュームになりそうということで「分割するか、ひとまとめにするか」についてTwitterでアンケートを採りました。「いっそ全属性まとめてもいい」という方も多かったのですが、流石にそこまで盛り込むと最低でも樋口さんクラスの価格になってしまうため、今回は炎のみに絞りました。

実売価格(DLsiteシステム手数料、消費税込み)で3,672円を予定しています。普段のDSKBシリーズの2倍ですね。当然それだけの音源をご用意しますから、ぜひお手持ちの効果音ストックに加えてくださいね。今週中のリリースを目指しています。

それから、以前Duoプラン限定にしていたサンプルを無料フォロワーにも解放し、Duoプラン以上の支援者さんにはこれらサンプルのWAV音源(96 kHz / 24 bits)を「製品版同様のライセンス」にて供与いたします

フォロワー以上限定無料

※プラン構成見直し中につき、記載できることがありません。

無料
【 Duoプラン 】プラン以上限定 月額:300円

※プラン構成見直し中につき、記載できることがありません。2018.9.30まで支援額の50%をDLポイント還元中!

月額:300円
プラン詳細
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音量調整のイロハ

2018/09/17追記: 記事タイトルを「フリーソフトで済ませる音量調整」から変更しました。この記事は同人ゲーム作家さんの「音リテラシー」の向上を願うものです。難しい調整はぜひご相談ください。

本題の前に

Ci-enのフォロワー+支援者数が100名に達しました。ありがとうございます。音屋さんなどという地味なポジションの割には伸びている方なのではないでしょうか。

皆様のご支援がスタジオ遠征費や取材費となってKLV Canvasの活動、ひいては同人サウンドデザインの発展に繋がります。またフォロワーさんが集まれば集まるほどこういった記事を書くモチベーションになります。これからもどうぞよろしくお願いします。

「とりあえず正規化」のワナ

BGMや効果音の音量調整としてよく見かけるのが「正規化」です。僕も実は何が正規なのか、invalidやunauthorized、illegalな音量があるのか、よくわかっていないのですが(?)、つまるところ「オーディオのピークを0dBに合わせる」工程を指す言葉です。

この「ピーク」というやつがプロでも厄介なのです。

上の画像はAudacityで適当な音源を開いたときのスクショに説明を付けたものです。

ピンクで示してあるようなトゲトゲ(以後、"ピーク成分"と呼びます)は、波形の中でも音の細かいニュアンスを出す成分です。(本来この部分もひとつながりの波形なので、「成分」という呼び方はふさわしくないかもしれませんが、便宜上。) 数年前のEDMなどではこの部分を極力削減するような音源の仕上げ方が流行っていました。

そこで生まれた余白をオレンジ(以後、"ボディ成分"と呼ぶことがあります)で埋めれば、音の繊細さ、ダイナミクスを犠牲にパッと聞いた感じをデカくでき、カッコいい風に勘違いさせられるわけです。詳しくは「音圧戦争」でググってください。今はいろんな業界の働きかけでこうした傾向は薄れていますが、それでも結構大胆というかなんというか…な人はバカデカい音量で音源を出しています。

あと「音割れポッター」のような音割れ芸の音源はほとんどオレンジの部分しかありません。逆にあんな乱暴な音がピーク成分を保持しながら綺麗に音源に格納されているはずがない。そうそう、音割れポッターごっこがしたくて最近「ハリー・ポッターと賢者の石」のサントラCDを買いました。しかも輸入盤。

正規化は単純にピークを0dBに合わせる処理ですから、ピーク成分が波形のどれだけを占めているかは全く考慮しないのです。

それじゃフリーソフトでまともな音量調整をすることはできないの…?音屋さんに頼むしかないの…?

(頼んでもらえると嬉しいですし頑張りますけど) そんなことはありません。

音量ではなく、音量感を整えよう

SoundEngine Freeの「オートマキシマイズ」を使えばそれが可能です。SoundEngineにも正規化コマンドはありますがオートマキシマイズを選んでください。

SoundEngineのオートマキシマイズがチェックするのはボディ成分です。例えば音源すべてをそこそこ大きめに揃える場合、ジャズなど元がしっとり目に仕上げてある音源はガツンと音量が持ち上げられ、音圧戦争の兵士たるロック系の音源はほんの少ししか持ちあがらない/むしろ音量を下げられる、といったことが起きるでしょう。

順番が前後しますが、逆に同じ「音量感」に揃えた場合の各音源ごとのピークの違いの例をご紹介します。SoundEngine公式サイト記載の解析タブの仕様も参考にしてください。(僕自身こんなページがあったんだと今更知りました)

後者は音量感を-18dBにしようとした結果ピーク(最大音量)が0dBの天井をぶち破っています。クリッピング=音割れの発生です。特にゲームで使用する場合は気持ち小さめに整えるのがよいでしょう。実際のプレイングで音が割れるのは最悪防げないとしても、元となるオーディオソースの時点でクリッピングしていては話になりません。

最後に

難しくなってきたら音屋さんに投げるのがいちばんです。

今回の記事がいろんな方の参考になれば幸いです。「いいね」やシェアいただけたら喜びます。よい制作ライフを!

追伸

DSKB Vol.3(炎攻撃パック)は来週発売を目指しています。がんばります。

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劇場版のんのんびより観てきたのん

Facebookにちょっと真面目ぶった文体で書いたのをコピペするのん

こういうのは思い出と気付きの整頓が大事なのん

どうせFacebookだけの知り合いは音響の話なんてわからないのん


ごっつ久しぶりに映画見ました。ライブビューイングを見たり、映画の音響効果に関わったりはあったんですが、一本まるっとお客さんとして見るのは久々でした。

見たのはこの土曜から上映している「のんのんびより ばけーしょん」。田舎の小中学生の暮らしぶりを描くコメディ漫画が原作です。女の子たちが「ばけーしょん」中に沖縄旅行を楽しむ様子に終始ほのぼのさせてもらいました。

舞台が田舎と沖縄の中編映画というだけあって、風景の描き込みようは普通のTVアニメよりも格段に上だったと思います。またそれに対応するかのように、アンビもとても丁寧に敷かれていました。

田舎と沖縄で蝉の鳴き声がガラッと変わったのには「ウゥワわざとらし!」と内心ニヤニヤしました。実際沖縄に生息している蝉の種類別内訳って本州とは違うんでしょうか。音響を突き詰めると生態系の知識も必要になる、いい気付きでしたね。

多分5.1chのサラウンドだったかと思いますが、リバーブのこぼし方や、声をCだけから出すかLCRでパン振るかといった加減、ギャグシーン(登場人物のひとりがものすごい勢いで土下座する)で唐突にオーバーな効果音を作ってSWに吠えさせる妙味、どれをとっても感心するお仕事でした。

そうそう、主人公の宮内れんげちゃんの声を担当している小岩井ことりさんは声優をメインのお仕事にしながらMIDI検定1級を取っているすごい人なんです。そのMIDI検定1級の2018年度分を僕も受験しました。今年は課題曲がわかりやすく、楽しく打ち込めて、MIDIデータの確認も音源の作り込みもガッツリやれたので、きっと受かっていると思います…!

以上、近況報告でした。8cm-CDとかレコード(アナログ!)とかdigって素敵な掘り出し物を買えた話もあるのですが、それはまたいつかできたら。


何聴いても作り方を想像するあたり、もはや職業病なのん

でも観ていてずっとほっこりしていたのは本当なのん。既に2回目観る計画を立てているのん

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VTuber/リッチコンテンツで扱ういろんな音

Twitterに掲載したものをこちらでも。

TLで見かけたVTuber技術マップ(https://twitter.com/ikko/status/1032442986846507008)に「音声」の内訳がもっと欲しいなと思ったので、様々な映像+音声コンテンツでも使われるD-M-Eという概念からブロック図を作りました。VTuberなので声/会話(Dialog)に比重を置いています。

同人エロゲ作家さんとかでもVTuber的PRを計画している方をちょくちょく見かけるので、参考になればなぁと。これらひとつずつでもレベルを上げると、「ガワを見ているときはそうでもなかったけど、作業用BGMにした途端普通のオタクの喋りに聞こえてきた…」みたいな興ざめがぐっと減るはずです。

ここからはそれぞれの項目について、少し詳しめに解説します。

Audio Sweetening

直訳すると「音響を甘く(味付け)する」でしょうか。下記DMEの各要素を統合、編集する作業のことです。日本の放送業界等では和製英語でMA(Multi Audio)と呼ぶことがほとんどです。MAD動画などを作ったことのある方はAviUtlやAudacityで音声をペタペタ貼り付けたと思いますが、あれのもっと細かい版だと思えばOKです。

SMPTE タイムコード同期

これは映像や他の編集機器との同期に関することなので、ある程度の規模にならないと使いません。映像と音声を別ルートで録る場合、何分何秒何フレーム目かを合わせる必要があります。編集機器同士の同期にも使います。SMPTEはシンプティと読みます。

バイノーラル/サラウンド

同人音声でもおなじみのバイノーラルですが、M(音楽)やE(効果音)も録音/オーディオ編集次第でバイノーラルにできます。厳密にいえばステレオさえ立体音響の一種です。VTuber企画でサラウンドはやりすぎでしょうが(一応ステレオ向けコンバージョンという手もある)、各種VRコンテンツの制作でもバンバン使われていますし、なにがしか試してみると面白いでしょうね。

Dialog, Music, Effects

Audio Sweeteningに使う各種素材です。音響制作の現場ではたいていDialog = 声/会話、Music = 楽曲、Effects = 効果、というふうに区分しています。

収録

基本の発声が良くても設備がダメでは没入感は得られませんし、逆もしかりですね。ボイチェンは設備や整音の方でも関わりますが、ボイチェン越しの演技も大事なので収録カテゴリに入れました。

整音

「せいおん!」という漫画が出たらサウンドデザイナー増えませんかね。(唐突な思い付き)

特に声の活動が浅い方だとリップノイズが多く含まれてしまいます。下記ノイズリダクションやコンプレッションも有効ですが、それでも残るもの、あるいはこれらに先んじてわかりやすい雑音は手作業で取り除いてしまうのもアリです。面倒くさいかもしれませんが、お料理でいうと「骨まで食べられる魚を圧力鍋など用意して作るより手で骨を抜くほうが楽、かもしれない」みたいなものです。

ノイズリダクション

ノイズ対応としてノイズゲート(音量が一定以下の範囲を無音にする)をかけている方は多いのですが、パラメーターの設定が適切でないと声の境目などでブツブツとしたノイズの「ぶり返し」が発生してしまいます。

これはアタックタイム(ゲートの効きはじめから完全に無音にするまでの時間)を増やしたり(これを長くとると今度はセリフ本体を削ってしまうので、波形の先読みに対応したプラグインが必要)、リリースタイムを伸ばしたりすることで対応できます。

また、ノイズ成分がどの帯域にあるかを学習した上で除去するというプラグインもあります。Waves X-NoiseはDSKB Vol.1の開発でも使用しました。

コンプレッション

音量差を少なくすることです。いくらささやき声でもボリュームつまみをいじる必要があるほど小さいまま収録しては聞きにくいものです。同じトーンで喋っていても、言葉の境目などで「もう少し大きければ聞きやすいのに」と思いうる場面は多々あります。適切にコンプレッションしておくことで、こうしたリスクの少ない、はっきりとした明瞭な声を届けることができます。

また、これに伴いディエッシング(De-essing)も行うと更に良いでしょう。(ただVTuberでここまでやる人は多くないと思います) 日本語でいうサ行は高音にものすごく鋭いピークが現れるため、そのままでは耳に刺さってしまいがちです。これを抑えるのがディエッサー(De-esser)で、多くのプラグインバンドルにも含まれています。

選曲

放送局などでは選曲もひとつのお仕事です。どこにどういう楽曲を割り当てるか、鉄板の使い方か、思い切って攻めるかを決める大事な部分です。素材を探し、必要なら作曲家に発注することになります。ある程度の音楽リテラシーに加え、フェードやカットといった編集も必要となるため、この作業そのものを音楽に詳しい人や作曲家に頼むこともひとつの手です。

作曲

自分で自分の音楽を作ってアピールする人もいますが、そういった人はこの記事など読んでいないでしょう。

アンビエンス

環境音ともいいます。先のノイズリダクションを経てすっかりきれいになった音源は、そのままではあまりに味気ないものです。ここに部屋の中の暗騒音(エアコンの音、換気扇の音、窓の外の音、etc.)を加えるだけでぐっとリアリティが生まれます。実はほとんどのAAAタイトルや映画にも常にアンビが敷かれているのです。さりげないので気付かれませんが、気付かれないことこそがキモとなる、そんないぶし銀の音です。

弊サークルの素材パックではDSKB Vol.2に環境音を収録しています。ぜひお役立てください。年末までアップデートを予定しております。

ワンショット

一般に効果音といえば思い浮かべる「デュクシ」とか「ガーン」とかのことは、アンビに対してワンショット(単発もの)と呼びます。

Foley

映像を見ながら生演技を重ねて効果音トラックを作っていく作業のことで、フォーリーと読みます。この手法を確立した、映画音響の第一人者の名前にちなんでいます。モンスターハンターや龍が如くといった、「足音」がたくさん出るような作品では、フォーリーも職人(Foley artist)が靴を履き替え砂を敷き替え、様々な音を収録することになります。特に映画的手法で魅せていくことを検討する場合、フォーリーサウンドの存在感は大きくなるでしょう。


思ったより長々と書いてしまいました。少なくとも今回書いたものに関してはくらびすた自身Audio SweeteningからFoleyまで対応しておりますから、VTuber企画やリッチコンテンツ、音声作品のサウンドのことでお困りのことがありましたら是非聞かせていただければと思います。

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