SAOMAN 2018/04/16 17:03

ご注文はゼリー化ですか?

いつもと変わらない下校になるはずだった。
 チノ、マヤ、メグの3人は他愛のないおしゃべりをして、途中で分かれて、そしてまた明日も同じように登校する。当たり前の日常は、ただその男とすれ違っただけであっけなく終わった。
 会話の流れでマヤが満面の笑みで大げさに手を振りあげる。
「あはは! だからさー、こうドーンって!」
「えーそれはどうなんだろー?」
「まったくマヤさんは……」
 その瞬間、マヤが青になった。
 マヤのイメージは青だ。青色の髪に青を中心とした服装。青っぽいのがマヤと言ってもいい。
 しかし違う。青『に』なったのだ。
 髪と同じ鮮やかな青。半透明の透き通った青色。マヤの顔はその色に染まっていた。
 顔だけではない。
 大きく上げた細腕、ハーフパンツから伸びる太もも。マヤの肢体が青になっている。おそらくは服の下も同様であろう。マヤの肉体は青色になって動かなくなった。
 あからさまな異常が起きていたが、チノもメグも悲鳴を上げることなく、不思議そうにマヤを見つめていた。
「急に黙ってどうしたんですかマヤさん」
「動かないなら置いてっちゃうよ~?」
 友人がおかしなことをしている。その程度にしか認識していない。
 すべてはその男の力だ。
 男が木組みの街を訪れたのは本当にたまたまである。何気なく目をやったら美味しそうなラーメン屋があったので入ってみた。その程度の動機にすぎない。
 これから起きることは、男にとっての日常である。
「やあ、こんにちは。このかわいい子はマヤちゃんって言うんだよね?」
「はい……あの、あなたは?」
「ん? 僕は通りすがりのふつうの人だよ。ゼリーにした女の子を犯しながら食べるのが好きなだけのね」
 男が青く透き通ったマヤをつつく。ぷるん、と全身がわずかに震えた。それは人体ではあり得ない感触。
 マヤの肉体は青いゼリーになっていた。
 はじけるような笑顔のままゼリーに変えられてしまっていた。
 男の周囲で発動した術はチノやメグはもちろん、道行く人々にも作用し、異常な状況を気づかせない。認識が歪んでいる。
 歪んでいないのは、最初から歪んでいるその男ぐらいだ。
「ゼリーにはシロップが必要だよね」
 その言葉とともに、マヤの全身が濡れた。
 服もバッグも溶けて、ねっとりとした透明な液体に変わっていた。顔に垂れている蜜は髪だったものである。青くさらさらしたショートヘアは消え、つるりとしたゼリーの頭が見えている。透明なシロップが光を乱反射してきらめいていた。
 当然、下着も溶け、大事なところも露出してしまう。
 ところがそこはゼリーになっていなかった。
 毛も生えていない未成熟な下腹部。若々しい白い肌。そこだけは粉うことなく生身だった。
「ああ、こっちのほうも美味しそうだ」
 男はうっとりとした表情で、マヤの可愛らしいオマンコに指を這わせる。
 感じているのだろうか、生身の下腹部がわずかに震え、ゼリーの体を揺らす。マヤがマヤの意志を表せるのは、いまやマンコだけであった。
「それじゃ、食べるとするかな」
 いつのまにか男の股間からは勃起した陰茎が伸びていた。これからすることを期待するかのように脈動している。
 男が次に取る行動が何か言うまでもない。
 万歳をした快活なポーズのマヤを、男の手が持ち上げる。そして一度も進入を許したことのない中学生マンコを、いきり立つ男根にあてがうと、一気に挿入した。
 衝撃にゼリーの体が波打つ。
「はあっ、マヤちゃんの膣内、キツキツですごくいいよ……!」
 深く挿入したまま、感嘆の声を上げる男。そしてマヤの体を抱き寄せ、マヤの顔を自分の顔に近づけると、
「パコパコする前に一口食べようっと」
 口を信じられないほど大きく開け、男はゼリーマヤの左顔面にかぶりついた。
 笑顔だったマヤの左半分が消える。後には男の歯列に沿った溝が残った。
 えぐりとられたゼリーはいま、男の口の中で賞味されている。
「んぐ……ん……ふぅ」
 そして細切れになって男の喉を通り過ぎていった。
「清涼感のあるさわやかな味だなぁ。シロップも甘すぎないし、マヤちゃんはさっぱりした女の子だったんだね。とっても美味しいよ」
 味の感想を言いながら、男は腰を引いた。陰茎がぬるりと引き抜かれ──再び挿入された。
 男が本格的にセックスを始める。肉と肉が弾ける音とともに、ゼリーの体が美味しそうに震える。
 そして再び男の口が開き、万歳をしたマヤの右手がかじり取られた。男の腰はその間も止まらない。マヤの膣内を肉棒でえぐりながら、マヤの体を食べ進めていく。
「おいしい、おいしいよマヤちゃんの右腕! 早く左も食べたいよ!」
 男根の形に広げられていくマヤの膣。対照的にマヤの体は失われていく。右ひじがかみ砕かれ、右肩が咀嚼され、左手が飲み込まれ、左ひじが男の喉を通り過ぎていった。
 手も足も口も顔も動かせないマヤは膣で意思表示をするしかない。それが男を喜ばせるだけだとしても。
「あぁ、マヤちゃんを食べるたび、マンコがきゅうきゅう締まるよ。マヤちゃんも僕に食べられてうれしいのが伝わってくる」
 反応を都合よく解釈した男はさらに大口で一口食べた。
 マヤから顔が消失した。
 笑顔の右半分が男の口に入ってしまった。
 輝くような笑顔はもう見られない。歯ですりつぶされて、男の胃へ落ちていったから。
「おっ、おお……締まりがさらにキツく、いいよっ射精る、ロリマンコに射精す……!」
 衝動に任せ、男は肉棒を深く突きこんだ。子宮口に亀頭が密着し、熱い白濁液が一気に流れ込む。
 激しくけいれんするマヤの下腹部。ぶちこまれた快楽にクリトリスが起き上がってしまう。残り少ない生身の肌を精液の熱が火照らせ、さっきまで下着だったシロップと浮き出た汗が混じり合う。
「ふぅー、マヤちゃんのナカ気持ちよすぎて、いつもよりいっぱい射精しちゃったよ」
 しかも、と言って男はマヤの左腕──二の腕と肩口──にかぶりついた。
「マヤちゃんゼリーのおかげで、チンポはまだまだ元気さ。何発でも射精せそうだよ」
 肉棒が再び突き上げを開始し、小さなマンコに入りきらない精液が結合部の隙間から漏れ出す。こすれあう肉の音に、リズミカルで卑猥な水音が加わった。
 男の腰は止まらず、食欲もまた止まらない。
 がぶり。がぶり。顔と髪を失ったマヤの頭を着々と食べていく。
 とうとう首までなくなって、マヤの上半身が四角く整えられてしまった。
「おいしいなぁおいしいなぁ! やっぱり美少女ゼリーを食べながらのセックスは最高だ!」
 高揚の声をあげながら、男は再び射精した。失った頭部を埋め合わせるように、マヤの下腹部がぽっこりと膨らむ。子宮は男の精液で満たされ、外へと拡張していく。
「ふぅ、このへんでちょっと味を変えようかな。そこの赤い髪の子、ちょっと来てくれる?」
「わたしのこと~?」
 突っ立っていたメグがとことこと男の元へ歩み寄る。目の前で親友が食べられ犯されていることなど全く気づかない。その異常に気づくことができない。
 男の右手が何かを握ったかのように空をつかむ。次の瞬間、その手の中にはスプレー缶が握られていた。スプレー缶のラベルに描かれていたのは『奈津恵クリーム』という文字列と、メグのふやけたような笑顔。
 マヤの体を肉棒一本で支えながら、男がチノのほうへ手招きをする。不思議そうな顔で寄ってきたチノに、
「ちょっとマヤちゃんを持ってて。よいしょっと」
 と言うと、マヤの体を肉棒から引き抜いて上下にひっくり返し、チノの手に抱えさせた。
「あの、これって何をしているんでしょうか?」
 小首を傾げて訊ねるチノ。男の術で認識がおかしくなっているチノは、自分が何をしているのか分からない。頭と両腕の欠けた親友ゼリーを逆さに抱えているというのに。生身のマンコから逆流した精液が湧き出ている光景を目にしているのに。
「とてもいいことをするんだよ。美少女2人のコラボ……どんな味がするかなぁ」
 弾んだ声をあげる男の指がスプレーノズルの上にかかり、ぐっと押し込まれる。スプレーの噴射口にはマヤの裸足。
 魂が抜けていくようなか細い音とともに、柔らかなピンク色のクリームがゼリーを覆っていく。まるで靴下でも履かせたみたいに両足がふわふわのクリームに包まれた。
 そして食われた。
 ぷるぷるゼリーになったマヤとふわふわクリームになったメグが口の中で溶け合い、男に幸福な充足感を与える。
「はあ、あ。すごく相性がいい……イチゴ味の甘酸っぱいクリームがこんなに合うなんて、二人はとっても仲良しだったんだね」
 こんな形で仲の良さを褒められてもうれしくない。そう抗議するように、逆さマヤマンコから精液が弱々しく噴き出した。
 男はそれに全く気づくことなく、たっぷりクリームを吹きつけては足ゼリーにかぶりつく。ふくらはぎ、膝、太もも。成長期の健やかな脚がみるみる形を失っていく。元気よく駆けていたあの頃はもう戻らない。
 やがて男の口は鼠蹊部まで到達し、ついにマヤから五体が食い取られた。残りはゼリーの胴体と生身の陰部のみ。
「おっと、ちょうどクリームも空になったみたいだ。ごちそうさま、奈津恵ちゃん」
 と言って、男はスプレー缶を両手で上下から潰してしまった。円形の金属となったメグ缶が地面に落ちて、哀れなほど軽い音を立てた。
「2人分食べてチンポも金玉も元気いっぱいになったし、もう一回だけ抜こうかな」
 男は、だいぶ縮んでしまったマヤをチノの腕から取り上げ、精液のあふれるメス穴へ再び肉棒を挿入した。そしてマヤの体を上下に動かし、陰茎をしごき出す。その有り様はもはや大きめのオナホでしかない。
 精液をかき回しながら膣内を前後に蹂躙する肉棒。亀頭は子宮口へ何度もキスを繰り返す。容赦のない突きに耐えきれず、子宮口が緩んでいく。
「おおおっ、射精る、さっきよりたっぷり射精すよおおおおおっ!」
 咆哮とともに、男がマヤの体を一層深く押し下げた。肉棒が子宮口をこじあけ、子宮内に直接精液をぶちまける。
 その瞬間、マヤの人間だった部分が完全に消失した。下腹部もマンコも膣も子宮も青いゼリーに変化してしまった。
 勢いよく噴出される白濁の奔流が子宮を飛び出し、ゼリーの胴体へ流れ出す。透き通ったゼリーの中を精液が白い蛇のように浸食していく。精液はへそに続き、乳房のない胸の下を通って、首のあった場所から噴き出した。
「さ、最高だ……こんなに射精したのはいつぶりだろう。この街に来てよかった……うっ、まだ射精るっ」
 マヤゼリーの中へ精を吐き出し続ける男。マヤの首跡から湧き水のように白濁液があふれて側面を流れていく。青いゼリーが白に染まっていく。
 悪夢のようなその様を、魅入られたように見つめるチノ。ふらふらと歩きだし、変わり果てた親友の残骸に近づくと、精液シロップたっぷりのゼリーにかぶりついた。小さな歯形が残される。
「ん……んぐ…………お、おいしいです……! こんな味はじめて……もっと食べむっ」
 しゃべるのすら我慢できなかった。チノは目を輝かせ夢中で口とアゴを動かす。ハムスターのように頬が膨らみ、みるみるうちにマヤの体が減っていく。
「美味しいかい? キミの友達と僕の精液のコラボは。僕はもうお腹いっぱいだし、残りは全部あげるよ」
 男はそう言って、ゼリーと化したマンコを肉棒から引き抜き、チノに引き渡した。
「あ、ありがとうはぐっ、ございまっんぐぅ……」
 服や口まわりが汚れてもお構いなし。普段のクールさとはかけ離れたワイルドさでゼリーを平らげていく。
 その途中、チノはなぜかマヤと遊んだ記憶を思い出していた。
 けれど食欲は止まらない。すでに胸は飲み込まれ、へそのあたりまで食べ進められた。大量のゼリーを飲み込んだチノの腹はぽっこりと膨らみ、妊婦のようになっている。
 親友の原型がなくなっていく。残っているのは精液がたっぷり詰まった下腹部だけだ。チノはそれを両手でつかんで口の中に押し込む。
 口から精液をあふれさせ、汁をすする音をたてながら、チノはマヤを飲み込んだ。
「ふわぁ……なんて美味しいゼリー……」
 とろけきった恍惚の笑みを浮かべ、満足感にひたるチノ。ゼリーのかけらが口の周りできらめいている。
 と、急にその体が跳ねた。
「あ……? か、体が熱い……! 服を着ていられません……っ」
 顔を火照らせたチノが、はぎとるように服を脱いでいく。あっという間に未熟な裸体が露わになった。ゼリーのたまった腹は不自然に突き出ている。
「熱いときはがに股ダブルピースをするといいよ」
「はぁ、はぁ……そ、そうですね」
 男の訳の分からないアドバイスに従い、大股を開き、バンザイするように腕を直角に曲げてピースを作った。
 すると、恐ろしい唸りのような音がして大きな腹が引っ込んでいき、
「おっ、はぁ……!? な、なにか出るっ、出ちゃううううっ!」
 無様なポーズで全裸をさらすチノから出た声が町中に響きわたる。と同時に、チノの乳首から白いミルクが噴き出し、広がったマンコからは豪雨のように愛液が地面へと降り注いだ。
「んおおっ……おへええぇ…………! あっ、出るっ、何か大事なものが出てるぅ……あひっ、ほおおぉ……」
 アヘ顔で不規則にけいれんしながら、悲しそうなアクメ声を上げるチノ。呆れるほどの量の汁が、あたりに脱ぎ散らかした服に染み込んでいく。
 男はその様子をほほえみながら眺めていた。


 ふと気づくとチノは町中で一人突っ立っていた。
「あれ、私は何を……ひゃっ!? な、なんで服がびしょ濡れに……早く帰って着替えないと。先に──」
 帰っています、と言おうとしてチノは口を止めた。いま私は誰に呼びかけようとしたのだろう? 私はいつも『一人で』帰っているのに。
「そうだよ。キミが食べたものを全部出しちゃったからね。もう覚えているのは僕しかいない」
 耳元でささやく男の声はチノには聞こえなかった。
 どこか釈然としないものを抱えたまま、チノはその場から走り去った。

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