【雑談】子供のころに作ったゲームがヤバいから見てくれ!
皆さんお疲れ様です。
久しぶりの雑談記事です。
最近、PC9801エミュレーターで子供の頃に作った自作ゲームを動かすことに成功したんですよ。いざそれらを遊んでみると………もう……
すごくつたなくて…
絵もヘタで…
センスもない…
正直いって完全にクソゲー。
でも、やりたいことの為に全力をかけてる…
当時の僕の作品、すごくイイ!
…と、いうわけで、いかに僕がゲーム製作を愛し続けてきたの足跡を皆さんにご覧頂きたいと思い、記事にした次第です。
では17作品をご覧ください。
事前の用語解説
当時の開発環境についての言及なので読み飛ばして頂いても構いません
・PC9801
30年前に発売されていたNEC製パソコンシリーズ。
メインメモリが6MB、ハードディスクが256MB、記憶媒体はフロッピーディスクとかそういう時代。家庭用インターネットはまだ存在していない。
MS-DOSというOSで動作する。
・DANTE98
初代RPGツクール。
現在のツクールとは大きく違い、グラフィックはほぼファンタジー、初代ゼルダのような1画面ごとのマップスクロール方式、DQ式コマンド戦闘、変数乱数なし、顔グラフィックなし、と古典的なRPGのみ製作できる。
・DANTE98 II
上記の後継ツール。変数、乱数が使えるようになったり、マップの高低差が出せたり、戦闘シーンで背景がつけられるようになったり、と製作の幅が広がった。しかしWindows95の登場で知名度が出ないままRPGツクール95にお株を奪われてしまった可愛そうなツクール。
有名作:「囚人へのペルエムフル」
・シューティングツクール98
その名の通り、2Dシューティングゲームが簡単に作れるツクール。
当時小学生だった自分でもそれなりにゲームが作れていたあたり、いかに優秀なツールだったかが見て取れる。 ゲームシステムはステージごとに縦STG、横STGが任意で選択可能。 またパワーアップシステムもグラディウス式、ダライアス式、死亡で装備を剥されるか剥されないか、など細かく選択することができる。ドットが1:1じゃなくて1:2の縦長ドットなのが特徴。
弾幕ゲーの製作は無理。
有名作:「Galt Rio Maximum Position 」
子供の頃に作ったゲームがヤバイから見てくれ!
タイトル:バリバリモンスターズ
ジャンル:RPG
エンジン:DANTE98
製作時期:1994年ごろ
製作状況:完成
データ:紛失
僕が小学校5年生から6年生の時に作った記念すべき処女作。
ここから僕のゲーム製作人生が始まった。
人間とモンスターが共存する世界。 ドラゴンクエストのスライム「スララ山口」が、なんやかんやあって大冒険するゲーム。 なんやかんやあって邪神ルシファーを倒すのが目的。詳細は忘れた!
当時はスライムのドットを打つことが出来ずデフォのキャラチップでどうにかしています。なのでスクショ真ん中のスライムが主人公。
あるダンジョンのボス戦で
「わたしに勝たないと通行教科書は渡せない!」
とかヌかしながら襲い掛かってくる。
「通行許可書」じゃなくて「通行教科書」なのがいかにも子供らしくて良いですね。
実はこのゲーム、自分が自由帳に連載していた漫画「バリバリスライムくん」のゲーム化。読者はオタク友達のFくんただ一人。 彼は僕の漫画とゲームをとても楽しみにしてくれていました。 今思うととてもいい友達です。
創作沼のターニングポイントはココだったかもしれませんね。
タイトル:闘技大会(仮)
ジャンル:RPG
エンジン:DANTE98
製作時期:1995年ごろ
製作状況:エターナる
データ:紛失
当時DANTE98の所有権は兄貴にありました。
DANTE98で新しいゲームを作りたい僕は兄貴に「新しいゲームを作りたいからDANTE98を新規プロジェクトを作ってほしい」とお願いしました。 面倒くさがった兄は「次に作りたいゲームの企画書を出したらインストールしてやる」と条件提示。
そうして生まれたのが「闘技大会」でした。 あるファンタジー的な王国の下っ端兵士のロゴ少年が、エレナ姫様に一目ぼれ。闘技大会で優勝すると褒美にエレナ姫様と結婚できる…!お姫様と結婚するためにがんばるぞ! というストーリー。
半ば兄貴に強○されて作られた企画書のため、とにかく無難。
モチベーションが湧かずにエターナル。その後、自分でDANTE98の新規プロジェクトを立ち上げる方法を知ったので兄貴に企画書を提出することはなくなりました。
ちなみにですが、このゲームの隠しエリアでお姫様とセックスするイベントを仕組んでありました。 童貞のガキンチョが何やってるんでしょうね…。
テキストも「お姫さま!すきです!」「あっ…あっ…あっ…」みたいなペラペラなものでした。 画面にピンクのエフェクトがかかってDUNGEON01みたいなBGMが流れる。
タイトル:バリバリモンスターズ
ジャンル:STG
エンジン:シューティングツクール98
製作時期:1995年ごろ
製作状況:完成
データ:サルベージ済み
https://twitter.com/fukami1982/status/1719693074937659736
沙羅曼蛇スタイルの縦横シューティング。
ドラゴンクエストのスライム「スララ山口」とその友達がなんやかんやあって惑星を救うゲーム。なんやかんやあって敵の巨大ロボを倒すのが目的。
「ヨウコソナゾノクニニ」「どうやら星の山がふんかしたげえいんはへんなこうじょうにあるそうだ」「ラストボスをたおしてこの星も平和になってよかったなぁ」など子供らしい語彙力がとても愛おしい。
ハチャメチャにPカプセルが出現し、ハチャメチャにパワーアップする。
ゲームバランスはハチャメチャに大味。
タイトル:バリバリモンスターズ2
ジャンル:STG
エンジン:シューティングツクール98
製作時期:1995年ごろ
製作状況:完成
データ:サルベージ済み
https://twitter.com/fukami1982/status/1719695083719757957
沙羅曼蛇スタイルの縦横シューティング。
ドラゴンクエストのスライム「スララ山口」とその友達がなんやかんやあって惑星を救うゲームの続編。前作とほぼ変わっていないが若干のクオリティアップは感じる。
前作ではハチャメチャにPカプセルを出現させるストロングスタイルのゲームだったが、それを辞めたことにより先鋭化されている。
スクリーンショット2枚目右下のボスは「ざんねんだったな山口 オレのつくったきちにあるミサイルがはっしゃされるのだ」と言ってますが、ちゃんと次のステージでミサイル破壊ミッションがあったりするので物語の整合性を考えるようになったようです。
ちなみに、スクリーンショット2枚目左下の肉壁に埋まった顔みたいなのがラスボス。
何故そんなラスボスだったのか全くもって不明。
タイトル:レイニード
ジャンル:STG
エンジン:シューティングツクール98
製作時期:1995年ごろ
製作状況:完成
データ:紛失
縦シューティング。
上記はバリバリモンスターズ2のEDのオマケに収録されている次回作予告。
プレイ人口1人なのに次回予告するの愛おしいです。
スライムの自機から脱却してようやく普通のシューティングゲームを製作。
データは残っておらず内容も覚えていない。
ドット絵は「アースライト」に影響を受けている。
「レイニード」は今でも気に入っているネーミング。
現在でもゼルダの伝説ティアキンの馬にレイニードと名付けてます。
タイトル:シェイドの冒険
ジャンル:RPG
エンジン:DANTE98
製作時期:1995年ごろ
製作状況:完成
データ:サルベージ済み
「風来のシレン」にドハマリしていたのでそれにインスパイアされて製作したRPG。DANTE98にローグライクを作る機能は無いので、ただのシンボルエンカウントRPG。
主人公シェイドの母親がなんかヤバい病気になったので、治療薬の材料「フェニックス草」を探しにダンジョンに挑むのがゲームの目的。
バッドステータス永続かつバッドステータス耐性の値が存在しないDANTE98において、敵を100%石化状態にする「かなしばりの杖」が最強。ラスボスにも効く。 HPの回復手段が「足踏み回復」なのがムリヤリ感があってとても良い。 内部的にはMPコスト0、回復20のフリースペル。
シンボルエンカウントのゲームなので、モンスターハウスはただただダルいだけ。 真空斬の巻物?バクスイの巻物? そんなのナイヨ。
タイトル:バイオ(仮)
ジャンル:RPG
エンジン:DANTE98
製作時期:1996年ー1997年初頭?
製作状況:エターナル
データ:サルベージ済み
「バイオハザード」にドハマリしていたのでそれにインスパイアされて製作したRPG。DANTE98に銃を撃つ機能は無いのでそれっぽいだけ。シンボルエンカウント制。
スクリーンショット左上、キャラが三人いますが、左から見てバリー、ジル、ウェスカーなんでしょうね…きっと… 洋館ホールや最初の廊下をどうにか再現しようとしているのが泣けるぜ…。
タイトル:伝説のカツラを求めて
ジャンル:RPG
エンジン:DANTE98
製作時期:1996年ごろ
製作状況:完成
データ:サルベージ済み
虚無。
小学校の担任H先生(実在)をイジるために作ったしょうもないRPG。
学校の生徒たちに頭頂部の頭髪量をバカにされて悔しくなったH先生は、伝説のカツラを求めて旅にでる…。パーティメンバーは教頭先生(実在)。そんなストーリー。
ちょっとあんまりです…。
訴えられたら負ける。
タイトル:学校物語(仮)
ジャンル:RPG
エンジン:DANTE98
製作時期:1996年-1997年ごろ
製作状況:完成
データ:サルベージ済み
自分の通っていた中学校が舞台。そして主人公は自分自信。パーティメンバーは親しかった友人達という身内ノリがすごいRPG。
嫌味がすごくて生徒から嫌われている家庭科のT先生(実在)をこらしめる…という…なんとも…なんとも………な内容。
いくら身内ノリで非公開のゲームだからって基本的人権くらいは守ろうな。
友人数人を招いてゲームを遊んでもらったことがあるのですが、クネクネとしたダンジョン、かつ高確率ランダムエンカウントなど、プレイしていた友人がとてもつまらなそうにしていたのがトラウマ。あの時の冷汗は一生忘れない。
むしろその時の経験があるからこそレベルデザインには気を付けるようになったのだと思っています。
敵のグラフィックがやたらと可愛い。令和でも十分通用するレベル。
「ハイスクールウォーズ」のグラフィックを使用している模様。
こんなうんこみたいなゲームに高品質バトラー使って申し訳ない気持ちになる
タイトル:サバイバルゲーマーズ
ジャンル:RPG
エンジン:DANTE98
製作時期:1996年-1997年ごろ
製作状況:完成
データ:紛失
学園物。主人公「たまき」はサバイバルゲーム部に所属してる元気な女子中学生!あるとき学校に閉じ込められ、ゾンビパニックに巻き込まれる!サバイバルゲームで使っているエアガンを改造してゾンビを倒し騒動の原因を突き止めよう!
という内容のRPG。当時サバイバルゲームとエアガンにハマっていたので作られた。
流石に自分自身を主人公にするのは辞めた模様。痛いよねアレ。
タイトル:MACH PIECE (マッハ・ピアス)
ジャンル:STG
エンジン:シューティングツクール98
製作時期:1996年ごろ
製作状況:完成
データ:サルベージ済み
https://twitter.com/fukami1982/status/1720798609145483521
沙羅曼蛇スタイルの縦横シューティング。
戦闘機「マッハ・ピアス」がなんやかんやあって自分のニセモノを倒すために戦うゲーム。何故ニセモノを倒さなければならないのかは謎。 罪でもかぶせられたか?
バリバリモンスターズの頃と比べてもグラフィックのクオリティは各段に上昇しており、ようやく人様にお見せできるレベル。自作ドットの割合も増えている。これでサンプルゲームのドット絵を使用せずに全てフルスクラッチしてたら最高だったのに。
…というか、今思えば「アルテミス経由で…」の模倣をしようとして全然到達できなかった感じでしょうね。 さらに言えば一部のドット絵は「追われ屋本舗」から引用。
マッハ・ピアス以降シューティングゲームは製作していません。
タイトル:シェイドの冒険2
ジャンル:RPG
エンジン:DANTE98 II
製作時期:1997年ごろ
製作状況:完成
データ:紛失
前述の「シェイドの冒険」の続編。ローグライク未満のゲームは辞め、いたって普通のRPG。 ストーリーはほぼ覚えていませんが、3つの塔を自由に攻略するゲームだったと記憶しています。 ペルソナ1の雪の女王編にインスパイアを受けていたため、あえて難易度の高い塔からクリアする縛りプレイができたりするゲームでした。
タイトル:バリバリモンスターズ FINAL
ジャンル:RPG
エンジン:DANTE98 II
製作時期:1997年ごろ
製作状況:完成
データ:サルベージ済み
大作。プレイ時間は4時間ほど。
ドラゴンクエストのスライム「スララ山口」とその友達は、ひょんなことから「セブンジュエル」の一つ「アクアオーブ」を手に入れてしまう。実は「セブンジュエル」は7つ集めることで世界を滅ぼすほどの強大な力を得ることができる邪悪な石。 スララ山口一行は「反セブンジュエル組織」から狙われる。一方で、それらをちゃんと使えば世界を平和にできるので反対組織に渡すわけにはいかない!そんな騒動に巻き込まれてしまった山口達の運命やいかに!? という感じのストーリーのRPG。
当時ハマっていた「FF7」や「ペルソナ1」からの影響が色濃く、FF7で言うところのタークス的な集団「ドラゴニアス」とセブンジュエル争奪戦をしたり、魔法の名前が「〇〇ダイン」「〇〇オン」だったりする。
ドラゴンクエストベースのモンスターたちが冒険すると思いきやカービィ的なピンクの丸いヤツが仲間にいたりメタナイト的なカービィのライバル「ケービィ」がいたり世界観はかなりカオス。 さらに過去作「シェイドの冒険2」のキャラがいたりして、当時から世界観のクロスオーバーが好きだったようです。
ラストダンジョン突入前に、各仲間の関連施設(修行した場所や生家など)を探索すると最強武器や魔法が手に入ったり…裏ダンジョン裏ボスが存在するなど、やりこみ要素も多く、かなり作りこんだ。
スクリーンショット2枚目左下がラスボスの「ファイナルガーディアン」
デスタムーアのパクリかとおもわれそうですが、当時ドラクエ6未プレイでデスタムーアの存在を知らなかったので無罪。
バリバリモンスターズの世界観はこの作品で終了した。ドラクエ作品好きだけどスライムだけで引っ張り続けることに流石に飽きた様子。 Fくんとの付き合いは続いてたけどプロレスに傾倒しちゃってバリバリスライムくんを卒業してしまったんよね…。
タイトル:プロジェクト・タワー
ジャンル:RPG
エンジン:DANTE98 II
製作時期:1997年ごろ
製作状況:エターナル
データ:紛失
とある高層高級ホテルが異世界にワープしてしまった! ホテルマンの男、料理人の女性、客、ホテル社長、などの様々な人間を操作して異世界のホテルから脱出しよう!…的なストーリー。
内容的には「スウィート・ホーム」っぽい? 「バイオハザード2」や「街」のようなザッピングシステムを搭載しようとしましたが、フラグ管理ができずにエターナりました。
話の骨子は悪くなさそうなんですけどね…
タイトル:やまだ草
ジャンル:RPG
エンジン:DANTE98 II
製作時期:1998年-1999年ごろ
製作状況:エターナル
データ:紛失
「いたち草」のシュールさが大好きすぎて作られたゲーム。
ギャグを模倣してもただただつまらないことに気付いたので埋葬した。
タイトル:モンスターファームの二次創作
ジャンル:RPG
エンジン:DANTE98 II
製作時期:1998年-1999年ごろ
製作状況:エターナる
データ:サルベージ
「モンスターファーム」にドハマリしていた時期に製作された二次創作RPG。
コルト(モンスターファーム2の調教助手)が主人公で、遺跡発掘で手に入れた円盤石のかけらを合成して新しいモンスターの仲間を産み出すとかそんな感じ。 恐らくDANTE98IIソフコン受賞作品「WorkShop」にインスパイアを受けていると思われる。
※WorkShopで使用されているドット絵を引用使用しているため
操作キャラのドット絵だけは頑張っていた模様。「コルティア」「ブライベット」「カスタムゼロ」「シグルド」「レイニード」が自作。 敵グラフィックは別のゲームからの引用なので自分で作っていません。
このころはインターネット黎明期でありホームページ制作やお絵かきが趣味になってしまい、10年以上ゲーム製作から遠のくことになります。RPGツクール95も持っていたのですが、エディタが肌にあわなくて余計に作らなくなった、というのも要因。
タイトル:おいでませ!凌○温泉郷!
ジャンル:エロRPG
エンジン:RPGツクールVX
製作時期:2013年ごろ
製作状況:エターなる
データ:所有
成人してからの作品ですが、せっかくなので紹介。
同人エロRPG黎明期に作られたゲーム。
魔法少女ニコルが故郷ホカイ村に里帰り、限界集落だったので温泉で村を復興させよう!みたいな話。 魔法少女物なのにファンタジー世界で、温泉なので和風というかなりチグハグな世界観。作者自身もそのコンセプトをよく分かっていなかった為エターナる。
Motherリスペクトなのか、背景がラスタースクロールで動いたり、敵によってBGMが変ったり。 敵キャラにスパーマン、スーパースパーマン、DXスパーマン、スパーマン・センゾが登場する予定だったりして爆笑。
いや、マジでこのゲームを世に生み出さなくて良かったわw
というかコレを無理して販売してたら絶対爆死していたと思います。
このRPGについては過去の記事を参照。
https://ci-en.dlsite.com/creator/93/article/8786
https://ci-en.dlsite.com/creator/93/article/9965
https://ci-en.dlsite.com/creator/93/article/12655
https://ci-en.dlsite.com/creator/93/article/13921
https://ci-en.dlsite.com/creator/93/article/15509
https://ci-en.dlsite.com/creator/93/article/17180
https://ci-en.dlsite.com/creator/93/article/20558
https://ci-en.dlsite.com/creator/93/article/27564
※以前は有料会員限定記事でしたが、今回の紹介にあわせてゲスト会員様であれば閲覧できるようにしました。(一部除く
17作品一気に紹介させて頂きました。
記事を書くのに丸一日かかったよ…。でも自分のゲーム製作の足跡をインターネットの海に残しておきたかったからね。僕はつたないながらも当時からゲーム製作を愛し続けてきました。今後も製作を頑張りますので引き続きの応援よろしくお願いいたします。