投稿記事

陰陽倶楽部 2022/02/03 19:19

9月の予約投稿に4ページ(p.52~55)アップしました

てなわけで今回もいつものように、アップした4ページの中から見せコマ的に1カット抜粋して掲載いたします、が……

ちょっと僕のミスでページのアップに不都合がありまして、逆に無料フォロワーさんにとっては美味しいことになってるかと思います。

よろしければ過去記事投稿をたぐってご覧になってみてください。

フォロワー以上限定無料

過去絵を眺めるとキツイってハナシ

無料

この記事が良かったらチップを贈って支援しましょう!

チップを贈るにはユーザー登録が必要です。チップについてはこちら

陰陽倶楽部 2022/01/25 19:19

たまには健全(?)な絵でも……

……アップしてみましょうか、と思いまして。

こういった爽やかな純愛イチャラブ場面もございます『援交少女2』www


このコマは、結構うまく描けたかな……ってんで見せびらかしたくなって公開してるワケですがw、とはいえ内容について語ろうとするとネタバレになるのでこれ以上書けることがない……

……そんなこんなで、今回はちょっとお絵描きに関する技術っぽい話でもしてみましょうか。

その手のネタは作品を見たくて来て下さる方には興味薄いだろうから支援サイトじゃなく自分チのブログでやろうと以前は思ってたんですが、支援サイトって結構同人制作者相互の行き来も多いですし、こういうネタお好きなフォロワーさんもおられるかな、ってことで。


このコマはハーフトーンは極力使わずに、線画とベタ塗りだけで仕上げてます。
今回のマンガでは描きだした当初からエロ場面だけに薄墨の塗りを載せて、それ以外はこういうシンプルな塗りにして対比を付けてみようという着想があって。

でも今まで描いてきたページをザザッと眺めてみてると、どっちの方が良いか、一概に言えないですね~。

濃淡をシンプルに整理した方が絵に力が出る感じがする一方で、
肌の陰影なんかは薄墨を多用してシズル感を出した方がやらしさが惹き立つ感じもするし。

今の僕の志向としては、自分のスタイルとしてどっちかに絞るんじゃなくて、色んな表現技法を引き出しに出来るだけ貯め込んでおこうか、といったところです。


そういえばお年始画像をフルカラーで描いた時も、最初は手慣れた「下描き→線画→下塗り→陰影載せ」ていう描き方だったんですが、だんだん塗りで輪郭線を塗りつぶすような、厚塗りっぽいやり方に変わっていきました。

それで、次にカラーを描く時は、線から塗りへという今までの描き方とは違う、ぼんやりした全体のフォルムを細部に向けて塗りながらシャープに絞り込んでいく、純粋な厚塗りとでも言うんでしょうか、そういう油彩画的な描き方も試してみたいなと思いました。


別段、器用にマルチに色んな技法を使いこなせるようになりたいっていう訳ではないんですが、
何ていうか……描きたい絵とか場面とかムードとかがまず出発点にあって、それに合う技法を必要に応じて引き出してこられる芸の幅があれば良いかな~……くらいの気持ちです。

フォロワー以上限定無料

技術系のお話をもうちょっと。

無料

この記事が良かったらチップを贈って支援しましょう!

チップを贈るにはユーザー登録が必要です。チップについてはこちら

陰陽倶楽部 2022/01/17 19:19

『援交少女2』執筆再開

年明けから今のところ表仕事の動きが静かで、お陰でしばらく英気を養えたというか、同人の方のモチベもようやく持ち直してきました。

ずっと溜りっ放しだった昨年の有料プランへのページ公開もやっと8月分4ページをアップできました。

こちらはそのp.48~51からの1コマ抜粋となります。

3人ヒロインの2番目、ユリリンにやっとこさハメられました~\(^o^)/

次は残る穂香ちゃんもハメ倒さなきゃいけないし、まだまだ先は長いです……早よ3人まとめてマワシまくるクライマックスシーンが描きたいぞホンマ。




去年を振り返ると(いやだからホントはもう振り返りたくもないんだけどね)、
ずっと「マンガの続き描きて~描きて~」と言い続けてはいたものの、あまりにも時間もモチベもズタズタにされて年後半からは執筆に気持ちが向かわず、それが停滞に拍車をかけてたところもあったと思います。


何しろ絵コンテ切ってから丸一年以上描いてますから、僕の中で鮮度が落ちてきてる感覚も確かにあって、自分が今描いてるモノがエロいのだかどうだか分からなくなる時もあって。


それで正月明けからは表仕事も同人のノルマのことも一旦全部棚上げにして、前回・前々回にアップしたお年始画像やSS扉絵を描きたいように描いてたらそれがいい休息になって、改めてこの作品をラストまで描き切りたいというガッツが戻ってきました。
この勢いで徐々にアクセルを上げていって、今年前半にはリリースしたいです。

だからまだ来るな! 来るなよ表仕事ッ! ずっと冬眠してろッ!

この記事が良かったらチップを贈って支援しましょう!

チップを贈るにはユーザー登録が必要です。チップについてはこちら

陰陽倶楽部 2022/01/15 19:00

お年始画像から妄想を膨らませてSS書きました。

「年始画像を描き上げたら妄想が膨らんでSSを書いてはみたものの……どうも出来上がりがイマイチでお蔵入りにした」

……と、お年始ご挨拶記事の無料プランに書いたのですが、

ありがたいことに「読みたいです」というお声を頂きまして、
じゃあもっかい整えて何とか読めるものにしてみよう、とここ数日練り直してました。

(ぶっちゃけ記事にああいうこと書いたの自体が思わせ振りみたいなもので、もし読みたいと仰ってくださる方がおられたらきちんと筆入れ直してみようという腹も無きにしもあらずでした。
背中を押してくださった方々、ありがとうございますm(_ _)m)

どうにかこうにか形にはなったかな~、ということで、本日こちらに掲載いたします。


そんで「せっかくアップするのだから扉絵付けたいな、でも公開済みのお年始イラストをもっかい載せるのも芸がないよね」と、1枚ですが描いてみました。

といっても鉛筆ラフみたいなレベルで、完成度が低くてスミマセンが、まぁ半分息抜きの手慰みみたいなものなので、このへんでご勘弁くださいませ。




拙作ノベルゲーム『オレの彼女は堕ちてない!』の補間的1エピソードということで、
ゲーム未プレイの方には人物名など分からない描写も若干出てきますが、
このSS単独でもエロ短編としてお楽しみいただけるように書いたつもりです。

文字数は14000字弱、文庫本だと20数ページくらいかな。
ブログ記事として投稿するにはボリューム多杉でしょうが、小出しにするような内容でもないので、一気に最後までいきます。
ステイホームの夜長のお供に、ゆるりとご賞味いただけましたら幸いでございます。






檻の中

「これを付けろ」
素っ裸の明日花の足元に、今日のプレイのコスチュームがバサバサと放り出された。

何かのキャラだろうか? こんなちぐはぐしたコスプレをさせられるのは初めてだ。
SMぽいのは柳沼先生の授業でもよくやらされるからこのボンデージTバックにはもう驚かないけど、獣耳のカチューシャとか、虎縞模様の指なしグローブとか、それから同じく虎縞の、分厚いロングソックスみたいなこれは……何かのスポーツのプロテクター?

(……まぁ……どうだってイイか)
お客様方の趣味は多種多様……だけど行き着く先は結局どれも同じだもの。


いつだったか柳沼先生に言われた言葉を明日花は心の内で反芻した。

“コイツ犯ッてもうたろとか、ヒーヒー泣かしたろとか、そこに居てるだけで男がおかしなってまうような女がたま〜におってな”

自分を彼に託したあのひとはそういうのを嗅ぎ付ける天才で、宮武明日花はあのひとに見いだされた“お宝”なのだ、と。
グローブを嵌める動作に苛立ちが混ざる。
ひとでなしども。すべての男性がアンタたちみたいに女を犯したり虐めたりする訳じゃない。

売る側も買う側もみんな同じ穴のムジナだ。こうやって薄暗い部屋で向かい合う“お客様”も、ぜんぶ動物園の檻の中をウロウロしている同じ種族のケダモノ。眺めていたってどの顔も同じで区別なんかつかない。

「付けたか」
「はい……ご主人様」
「それじゃ構えてみろ」
ニヤッと笑って明日花をうながす。

お客様の中には、自分を何と呼ぶかあらかじめ指定してくる人がいる。
今日の人は“ご主人様”。
向かう途中の車でカズさんから告げられたその呼び方はあまりに陳腐で、これが何人めのご主人様だったか。他にも何か言われたような気がするけど、さほど大事なことでもなかったのだろう。もう憶えてもいない。

笑って……? そう、笑った……よね?

相手の表情を眺めてはいても、その意味が分からないことが最近の明日花にはよくある。それどころか目鼻立ちから顔の輪郭、声、背丈、痩せているか太っているか、幾つくらいの年齢なのか……目の前に立っている人物の何もかもが、まるで頭に入ってこない。
明日花は自嘲気味に口元を少しだけ吊り上げた。つまり私にお客様の区別がつかない本当の理由は、“最低最悪のスケベオヤジにコロッと引っかかったバカな小娘”が、いよいよ正真正銘のバカになり果てたってことなのだ。

もう眺める景色も過ぎていく時間もあいまいで、自分が寝ているのか起きているのかもよく分らない。目の前はいつも霞みがかっていて、それ越しに眺める世界は薄ぼんやりとした灰色で、四六時中夢の中にいるようで。
それでいて眠ろうと目を閉じれば瞼の裏にもつれたミミズみたいな意味の分からない汚れが無限に湧き出してきて、気が変になりそうになって髪を掻きむしりながらまた目を開ける。

今だって昼なのか夜なのかさえ分からない。このどことも知れない窓のない部屋に素っ裸に剥かれて放り込まれた時、外は明るかったっけ、暗かったっけ?
そして明日花をこの薄暗く生暖かい密室で10分だか1時間だか待たせたお客様がようやく部屋に入ってきた時にも、自分が今までにこの“ご主人様”のお相手をしたことがあったかどうかすら思い出せなかった。


「ココだよ、ココ。ほら」
“ご主人様”は顎を突き出して、自分の人差し指で軽くつついた。明日花はまだその言葉と動作の意味が分からなくて、両手に嵌めた奇妙なグローブを眺め直した。うつむいた視線の先には、自分と同じく全裸の“ご主人様”の下半身、黒い茂みのさらにその下に、まだ半ば俯いたままの男性の形があった。それを見た明日花はようやくひとつ、理解した。

ああ、この方は、今日が初めてのお客様だ。

“あのオッサン多少クセあるかもしンねけど、ワヤはさせねェからなんもビビらんでイイかんな”
運転席でカズさん、そんなこと喋ってたっけ。

今の明日花にとっては、男性のそこだけがリアルな現実だった。
名前も素性も知らない、顔も体つきも交わした会話も記憶に残らないお客様たちの中にあって、そこのそれだけは火傷の痕みたいに脳裏にクッキリ焼き付いていく。長さ、太さ、形。色合い、硬さ、味、臭い。どんなふうに動き、どのくらい続き、何度くらい繰り返せるのか……。以前の自分なら目を背けてしまう、いやそもそも気付くことさえできなかっただろうお客様の“個性”が、まるで一本一本品定めしてるかのように、五感に、体に、その奥深い場所に、深く深くえぐり込み沁み付いていく。

今日のこれはまだ私の記憶に刻まれていない。新しい人だ。

そう悟った瞬間、体の中心がゾクリとおののいた。そんな我が身にたまらない嫌悪を感じて、思わず両手をギュッと握り締めた。
「そうだ。よし、撃ってこい。ほら」
“ご主人様”はいっそうニヤニヤしながら首を突き出し、自分の拳で自分の顎をコツコツ叩いて見せた。
え……殴れと言ってる……の?
「……で、できません…………」
「何で?」
「……ご主人様、ですし……」
「そのご主人様がやれと言ってる」
「……人を叩いたことが、ありません……」
「お前はジャンケンしたことも無ぇのか? グーさえ握れりゃ後は突き出すだけだ。三歳児だって出来る」
「………………。」
ビシッ!
突然頬に火傷のような痛みが走って、明日花は呆然と相手を見返した。顔ではなく、それを。今日初めて出会った“ご主人様”の“個性”を。

柳沼先生ほどではないけど、それでも十分に大きい。今までのお客様の中で五本の内には入るだろう。そして何より、表面に張り巡らされ浮き上がった血管がその禍々しさを一層際立たせていた。
(使い込まれてる……とても……)
きっとこれまでに何百人もの女を泣かせてきたものだろう。それは小刻みに脈打ちながらゆっくりと鎌首をもたげ、少しずつ上を向いて明日花の視線に向き合おうとしていた。

「痛いか?」
「…………………はぃ……」
「お前も同じことやりゃイイんだよ。パーじゃなくてグーでな。これでも分からなきゃ今度は俺の方もグーで教えてやろうか?」
小学生の頃やたらと意地悪をしてきた男子のことを思い出した。“居るだけで虐めたくなる女”。あの頃から私はそうだったの……? 泣きそうになりながら、握った手を“ご主人様”の頬に向かって突き出した。ペソ……という間の抜けた音がしただけで、腕は圧に負けてクニャリと肘から折れ曲がってしまった。
バシッ!
「あぅッ!」
「俺を舐めてんのか? もっと思いっきり来いや。全力で殴ったって愚図女のパンチなんかどうせ効きゃしねぇんだからよ」
それが分かってるなら、なんでこんなことをさせるんですか!?
一発ずつ張られた左右両頬の痛みが種火になって、明日花は下唇を噛みながらもう一度拳をご主人様の頬めがけて突き出した。今度はバスッと音がして、グローブの膨らんだ甲の先端が肉にぶつかる鈍い触感がこちらの手にも伝わってきた。
「あ!? ご、ごめんなさい……」
チッという舌打ちと共に、また頬を張り飛ばされた。
「そこで謝るなバカが。白けるだろうが」
「ッ……クッ!」
「オッ、頭に来たか? イイぞ多少はヤル気のある顔になってきた。ホラ来いよ。憎んでんだろ? 恨んでんだろ? お前をこんな目に遭わせた男どもを?」
「うッ……うあああァアッッ!」

そこから先は、もうがむしゃらだった。両腕を振り回し、本当に殴り倒してやるつもりで飛び掛かった。
「そうそうイイ感じになってきたぞ。何だお前結構いいセンスしてるじゃねェか。よくある女の猫パンチじゃねぇ。体の使い方知ってるヤツの動きだ」
でも、当たらない。
一生懸命狙ってるつもりなのに、いつも何センチかズレていて、かすったり、流れたりするばかりで、一発もさっきのような感触が拳に跳ね返ってこない。
効かないんでしょ! クズ女のパンチなんか! だったらよけないでよ! 当てさせてよ! 嘘つき! 卑怯者ッ!
“ご主人様”は終始ニヤニヤ嗤ったまま、体をクネクネ揺すって明日花の腕をすり抜けていく。
弱ェ弱ェ。そんなザマだから男に騙されてマンコ売るような羽目になるんだよ。はははははは!

悔しい! 悔しい! 悔しいッ!

顔が紅潮して、全身から汗が噴き出す。心臓がバクバク鳴って呼吸が爆発する。軽々とした足取りで踊るように動く相手を追いかけて、バタバタ両腕を振り回しながら部屋中を駆け回っていた。ははははは! ははははは! ほらほらどうしたどうした? 足がもつれてるじゃねェかやっぱダメだわお前。毎日毎晩オマンコやりまくッてても足腰強くはなれねえか?
「このッ!」
思いきり腕を振り回した勢いで、体全体がグルンと回転して、相手の姿が視界から消えた。次の瞬間、後ろから首に太い腕が巻き付いていた。
「ほ~ら掴まえたァ! ははははは! オラ暴れてみろ。逃げねぇと絞めちまうぞ? ははははは! あはははははッ!」
さも楽しそうに嗤いながら、巻き付けた腕を何の躊躇もなくグイグイ首筋に食い込ませてくる。
(こッ……殺されるッ!?)

喉をギリギリ締め上げられると、それまで怒りと興奮で滾っていた全身の血がストンと足元へ落ちていって、残った真っ暗な空洞に苦しみと恐怖がなだれ込んできた。
空気がほしい! 生き物としての本能がジタバタもがく。
「がッ……かハッ……ッッッ」
苦しい、苦しいッ! 誰か、誰か助けて! カズさんッ、柳沼さんッ、、、

「藤嶋さんッッッ!!!」

声にならない声でその名前を叫んだ瞬間、諦めと甘えを一緒くたにしたような緩みが、お腹の奥の方から溢れ出てきた。
「何だもう漏らしたのか? シモの緩い女だな」

(…………もう………………イイか……)

……これで、楽になれる……
いつ果てるとも知れない辱しめと苦悩から解放されて、ずっとずっと眠り続けることができるんだ……

明日花はだらんと力を抜いて、優しい微笑みを浮かべて天空から降りてくる暗黒の使者に身を任せた…………




「お前思ったより悪くねぇな。見た目よりパワーもスタミナもあった。何かやってたのか?」

頭の上から声が響いてくる……

「……陸、上……」
「フィールド? トラック?」
「し……障害、です」
「ハードルか。なるほどな、どうりで……」

太ももの裏側を何かが這いずってる……

「引き締まったイイ筋肉してるわ」

練習後に部員同士ペアを組んでやっていた、ストレッチとマッサージに似た感触……でも今のこれにはその時には決してなかった別の何かも混ざり込んでいて、心地よさと一緒に薄気味悪いくすぐったさが、マーブル模様みたいにドロドロ溶け込んで混ざり合っている。
肌をまさぐる指が、そのマーブル模様の白黒螺旋をグルグル掻き回して、だんだん混ざり合って濁った飴色になっていく。微かなコーヒーの香りを嗅いだような気がした…………

「…………先輩……」
「? どこか傷めたか?」
痛い……
でもそれは体じゃない……

私はあなたを裏切った。
そうしてその結果、こうなった。
自己責任、自業自得なんだ。
痛みも苦しみも、何もかも全部。

「……大丈夫、です……」

断ち切られていた意識のスイッチが再び入るまで、どのくらい時間がかかってたのだろう。
とにかくまだ生きていて、さっきと同じ薄暗い部屋にいて、どうやらベッドに俯せに伸びていたようだ。

サラサラの高級シルクの感触を寝そべった肌に感じながら、ヒューヒューと空気を貪っていると、よかった死んでなかったという浅ましい安堵が体を緩ませる。
……まだ心の底じゃ未練がましく生きていたいと思ってるんだ私……

「そうか。じゃ続けるぞ」

そのぶっきらぼうな答えで、ようやく声の主が誰かに気付いて、また気分が悪くなった。
きっとまださっきのプロレスごっこからそれほど時間は経ってないのだろう……

「ゆっくり呼吸しろ。だんだん戻ってくる。そしたらいよいよスタートだ。ウォームアップでしっかり汗掻いてあったまったろ?」
そうか……まだ始まってもいなかったんだ。

これからどんなことをされるんだろう。どんな目に遭わされるんだろう。素人の女にボクシングの真似事をさせて、首を絞めて気絶させるようなご主人様は、いったいどんなプレイをお望みになるんだろう……

“ワヤはさせねェからなんもビビらんでイイかんな”
……嘘ばっかり。
また騙されたんだな私。

“そんなザマだから男に騙されてマンコ売る羽目になるんだよ”
そのとおりです。
ホント、バカな女。

さっき見た、この人のアレ。
まだお相手したことのない、血管の浮き上がった、使い込まれた男性。
アレはまだ暴れていない。アレは私をどんなふうに打ちのめすのか。
心臓が脈をドキンドキンと打ち始めた。鉛のように重たかった体に血が巡りだし、肌がじっとり湿ってくる。
「汗っ掻きだな。よく運動してたせいか。いいぞ、汗腺が開きやすい女は感度もいい」
太ももからお尻へ這い上がった手が、品定めするように肌の感触を確かめている。
「掌に吸い付いてくる。やっぱり十代は手触りが違うな。何だ震えてるのか? 可愛いなクックック……」
撫でられたところがゾワゾワと粟立って、体が小刻みに震えだしていた。
「タップリ楽しませてやるよ。せいぜいさっきみたいに暴れて逆らって根性見せてみな。
オラ、ケツ上げろ」

暴れるとか逆らうとか……そんな気力は、もう湧いてはこなかった。
暴力的な男と二人きりで密室に閉じ込められた女に、大人しく言うことを聞く以外できることなんかあるはずがない。
「何だ、今度はえらく素直じゃねぇか。なるほど一旦折れた男には一気になびくタイプか。聞いてたとおり真性のドMだなお前」
やっぱりこの人まともじゃない。自分勝手な妄想の中に住んでるんだ。夢と現実の区別が付かない私と大差ない。
両足が何かを引っ張って、足元でジャラジャラと金属がこすれ合う。
これ、鎖だ!
両足首に足枷が巻きつけられていて、それぞれに繋がった鎖が動いた足に引きずられて鳴っている。
「あんまり聞き分け良くなられてもつまらんが……まあそういう女ならそれなりの遊び方もある」
悪魔じみたくぐもった嗤いが、その喉から漏れた。

……怖い……

まだ気持ちのどこかに辛うじて残っていた怒りもプライドも完全に消し飛んだ。ブルブル震える体の慄きだけがますます強くなって、それを鎮めようとシルクのシーツに顔を埋め、フゥフゥと鼻呼吸を繰り返す。
「クックック……そう興奮するな。じっくり……時間をかけて……可愛がってやるからよ」
お尻をゆっくりと撫で回す掌。興奮してるんじゃない、怖いんです! 思わず涙が溢れた。殺されかけたんですよ? これから私、さっきよりもっと酷い事をされるんですか?
脅えが無意識に体を前へ這いずらせる。けれどすぐに両足首の鎖がビンッと突っ張ってそれ以上は進めない。お尻の肉をぎゅっと掴まれた。悲鳴のような喘ぎが喉からせり上がってきた。
「な……何でもします、何でも言うとおりにしますからッ!
どうか、どうかもう、痛いことや苦しいことはしないでください!」
怖くて振り返ることはできなかった。前を向いたまま、必死に震える声を張り上げた。
“ご主人様”は今度は黙ったまま何も答えない。
怖い、怖い、怖い、怖い!
お願いです、お願いします、何か言って、何か言葉にして! 私に何か命令してくださいッ!
「ケツを上げろと言ったがな?」
「はッ、はいッ! ぁあありがとゥごザいまス……ッッ」
ジャラジャラジャラジャラッ
突っ張った鎖を緩めるために大急ぎで元の位置まで後ずさって、お尻を高く持ち上げた。
お願い、どうかお願い、このまま今すぐ後ろから犯してください!
殴られたり縊られるくらいなら、どうか私を使ってください!
お願いします! お願いしますッ!

(無料プランへ続く……)

フォロワー以上限定無料

『檻の中』後編

無料

この記事が良かったらチップを贈って支援しましょう!

チップを贈るにはユーザー登録が必要です。チップについてはこちら

陰陽倶楽部 2022/01/08 19:01

遅ればせ新年のご挨拶

世の中はもうすっかり通常運転になっちゃってますが、
遅ればせながら

明けましておめでとうございます。


記事更新を2カ月もサボッてしまうと、いざ書き出そうとしても何から書いたものやら・・・と手が止まってしまいます。

昨年は(正直もう振り返りたくもないのですが)同人活動開始以来もっとも厳しい1年になってしまいました。
表稼業のブラックな状況は今年もまだ当分続きそうで、先行き考えるとコッチの気分まで真っ黒になります。

でも 絶対投げませんよアタシは。
たとえ活動が糸のように細ってしまってもそのままプツンと切れてしまうことがないよう、今年も納豆のように粘り付きます。



とはいえ限られた可処分時間を少しでも制作の方に回すため、まことに申し訳ありませんが当面Ci-enをはじめとする投稿サイトの方には低浮上が続くかと思います。

同人はまずは作品発表してナンボ。
にも関わらずもう1年以上何も出せてないことにはメチャメチャ焦りもあるし、自分がふがいないし腹立たしいし。
何とか今年前半には『援交少女2』リリースして、後半は『つまおち』の完成に向けて全力投球したい!


仕事なんかしとる場合かッ!!!
書きたいネタと掻きたいタネは数十年分あんねんッ!!!!!



さて。

年末30日の夜に表稼業のリテイクぶっ込まれたり、年が明けたら元旦からリアルライフの年始ご挨拶回りに駆り出されたりで年末年始はヘロヘロだったのですが、
なんつーんですかね、一種の疲れマラってヤツでしょうか。

「ノルマも締め切りも仕事も同人も、とにかく一切のしがらみ無しにエロ絵描きてェ!」

と年明け早々ブチ切れて、かきぞめ(意味深)として描いたのがトップに上げた画像でございます。


モデルは拙ノベルゲー『オレの彼女は堕ちてない!』ヒロインの宮武明日花嬢。
金髪時代にはこういうコトもしてました……というスナップショットです。


この画像は4日に完成してTwitterの方にはアップ済みです。
ですが、お正月用ピンナップとしてポーズだけ決めて単体で描き上げてみたところ、
「コレどういう状況なんだ?」と妄想が膨らみ、もうちょっとストーリーを感じさせる絵にしたいなという欲求が出てきまして。


少し背景を加筆して、トリミング解除して、あとTwitter用に貼り付けたニップレスも当然剥がして、よりアダルティに仕上げたバージョンを無料プランの方にアップしましたので、フォロワーの皆さまご笑覧ください。
ゲームでは語られなかった明日花の娼婦時代の1エピソード(公式設定w)です。



ではでは、
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます!

フォロワー以上限定無料

年始画像の18禁バージョン

無料

この記事が良かったらチップを贈って支援しましょう!

チップを贈るにはユーザー登録が必要です。チップについてはこちら

6 7 8 9 10 11 12

月別アーカイブ

記事を検索